エメリミット完全復活の時!

[ 2021年10月15日 05:30 ]

昨年の東京ダービーを制したエメリミット
Photo By スポニチ

 【地方からの風】復権へ虎視たんたんと2つ目の重賞タイトル獲りをもくろんでいるのがエメリミット(牡4=船橋)だ。

 昨年の東京ダービー馬。9番人気での戴冠ではあったが、直線4番手から押し切った豪快な走りは世代トップの能力の証明でもあった。ただ「その後に使ったジャパンダートダービー(6着)が余計だった」と林正人師が振り返るように、疲れがドッと出て輝きを失ってしまったのだ。

 約5カ月の休養を挟んで実戦復帰。それでも勝てない日々が続いた。重賞での2度の2桁着順を含む5連敗。もう終わったのか…。4月のブリリアントカップで11着に敗れた後、約2カ月レース間隔を空けると見違えるように馬が良くなってきた。「放牧に出しても状態が良くなってこないこともあれば、厩舎に置いておいて良くなってくることもある。馬は面白い」(同師)の言葉通り、急激に結果が付いてきた。

 6月のオープンで約1年ぶりの勝利を挙げると続くオープンも2着。前走の重賞・東京記念では首差の2着に好走した。「首差しやトモががっしりとして体に身が入ってきたのを感じる。心臓もいいし、肉体的に確実に一段階上にいったな、と思う。前走以上の状態で出せるしタイトルを獲れるチャンスだと思う」と林正人師も力が入る。5日後の20日に行われる「埼玉新聞栄冠賞」が、この馬の完全復活の舞台となるはずだ。

続きを表示

2021年10月15日のニュース