アグネスゴールド23歳で死す ブラジルで多くのG1馬を輩出 河内師「いろいろな思い出がある」

[ 2021年9月28日 09:52 ]

第50回スプリングSを制したアグネスゴールド
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 01年きさらぎ賞、スプリングSを制したアグネスゴールド(牡、父サンデーサイレンス)が27日、余生を送っていた南米ブラジルで死んだ。23歳だった。アルゼンチン・メディアのトゥルフ・ディアリオは上腕骨を骨折したため、とトップニュースで報じている。

 2000年に栗東・長浜厩舎所属でデビューし、スプリングS後に骨折して皐月賞、ダービーに出走できず。同世代の僚馬に皐月賞馬アグネスタキオンがいた。秋に復帰して神戸新聞杯8着、菊花賞8着、鳴尾記念3着と3戦して、その後は右飛節の軟腫で再度の休養。03年札幌記念で復帰を予定していたが、くしくもアグネスタキオンと同じ左前浅屈腱炎を発症して引退した。

 種牡馬入り後、日本で目立つほどの結果を出せず、米国を経て08年にブラジルに渡ると一変。初年度から重賞ウイナーを出し、13年はアントネラベイビー、アビジャンが牝馬3冠戦線でG1をモノにした。今年はオリンピッククレムリンがブラジルダービー馬に輝き、ジャネールモネイがリオデジャネイロ地区の牝馬3冠制覇を達成。ブラジル国内だけでなく、アルゼンチンG1・2勝のアイヴァーが昨年10月に米国でG1(シャドウェルターフマイルS)勝ち。今年の年明けにはオンラレアルがウルグアイでG1(シウダー・デ・モンテビデオ大賞)勝ちを収めた。昨年、感染症により生殖機能に問題が生じたことから種牡馬を引退、功労馬になった。

 ▼河内洋師(元ジョッキー、現役7戦全てで騎乗)デビューから最後まで騎乗して重賞も勝たせてもらったし、アグネスタキオンと同じ厩舎で同世代でもあり、いろいろな思い出がある。いい瞬発力があった。引退後、種牡馬として日本だけでなく海外でも頑張って長い間お疲れさまでした。

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2021年9月28日のニュース