【川崎】騎手紹介⑦ 地元・川崎出身で充実の5年目 櫻井光輔「庭」で輝く22歳

[ 2021年9月14日 12:00 ]

地元・川崎出身5年目櫻井光輔
Photo By 提供写真

 櫻井光輔(22)は20年10月12日、川崎8Rでウォルプタスに騎乗し地方通算100勝を達成した。1787戦目での区切りの勝利も「思い描いていたイメージは、もっと勝てているというものだった。毎日充実しているし、上手になりたいし、勝ちたい」とあくまで通過点であることを強調した。

 地元出身で「幼い頃から父や祖母と一緒に川崎競馬場に来ていた。物心がついた時から将来は騎手になろうと思っていた」という川崎の申し子。実家も家業の眼鏡店も競馬場の近くにあり「川崎競馬の関係者が店のお客さんだったので、その関係もあった」と幼少時から競馬場に足を運んだ。

 中学卒業後に地方競馬教養センターに入り、17年4月3日にデビューした。その翌日、4戦目をトキノシシリーで初勝利と能力の高さを発揮すると2年目には中央・地方の若手ジョッキーが腕を競う2018ヤングジョッキーズシリーズを制した。「自分が入った年に始まったシリーズ。1年目も出場し、学ぶことができたので、タイミングもよかった」と全国に名前を売った。

 あれから3年。充実の時を迎える櫻井の憧れは“鉄人”佐々木竹見元騎手。ビデオで見た騎乗フォームに感動した。実際に佐々木氏と接したことで、その人柄に尊敬の念を抱いている。

 同世代の騎手については「同期は笠松(渡邊竜也)や園田(長谷部駿弥、永井孝典)を含めて仲が良いし、中央もそう。南関の若手とはライバルでもあり良い関係」と明かした。特にJRAの横山武史、山田敬士両騎手と親交があるという。

 オフの時間は「自分にとっては庭ですね」という川崎に繰り出し「お酒を飲んで仲間とワイワイすることが好き」というが、現在はコロナ禍で自粛中。気分転換が難しい中でも、本業ではしっかりと結果を出している。川崎独特のレース「川崎ジョッキーズカップシリーズ」では11戦中7戦を終え、3位につける。このシリーズは騎乗馬を川崎競馬所属騎手から抽選で決めるレースで、初めてコンビを組むケースが多いため、騎手の実力が問われる。

 着実に成長を遂げるホープは「これからも勝てるだけ勝ちたい」と飛躍を誓った。

続きを表示

2021年9月14日のニュース