【レパードS】柴田善 JRA最年長重賞V!メイショウムラクモ導いた、55歳0カ月10日

[ 2021年8月9日 05:30 ]

<レパードS>直線で一気に突き抜けたメイショウムラクモ(右端)=撮影・郡司 修
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 中央競馬はベテランが元気です。「第13回レパードS」が8日、新潟競馬場で行われ、55歳の柴田善臣が1番人気メイショウムラクモとのコンビでJRA重賞騎手最年長Vを達成。和田勇介師(41)もこれがJRA重賞初勝利で、真夏の3歳砂王決定戦は記録ずくめの一戦となった。

 JRA2万1559回目のレースを終えた柴田善。メイショウムラクモの背から下りると、祝福の輪が広がった。55歳0カ月10日での重賞V。岡部幸雄元騎手の持つJRA騎手最年長重賞勝利記録を更新した。柴田善は「周りが(記録について)一生懸命言ってくれるけど、気持ちはなんていうか“普通”。それでもとりあえずは記録を更新できてうれしいですね」と照れくさそうに笑った。

 レース前に「引っ掛かるとは思うけど、俺は馬の邪魔をしないようにしたい」と話していた柴田善。出遅れから暴走気味に好位2番手も想定通り。慌てずムラクモの気持ちが落ち着くのをじっと待つ。すると次第に息が入り始め、直線はメンバー最速タイの上がり3F37秒2。直後でマークした2着馬を3馬身突き放した。柴田善は「また今日も掛かっちゃったけど、途中で折り合えましたね。中間の調整過程が凄く良かったし100%関係者の力です」と喜んだ。

 レース終盤でやる気をなくしたり、気持ちの抑えが利かなくなることがあるムラクモ。和田勇師は「調教でもコントロールするのが難しい馬。善臣さんに教えてもらって走るようになりました」と説明。柴田善は「これからまだ力を付けると思う。(馬体は)まだふっくらしそうな部分も残っているしね」とさらなる進化に期待を寄せた。

 今後について和田勇師は「先に目標を決めると無理をさせてしまうので、しっかりと休ませてから次を決めたいです」と無理をさせない方針。これがうれしい重賞初勝利でも、地に足を着けて向き合っていく。

 快挙達成の柴田善だが、実は4角でムチを落としていた。レース後は「今日は馬の邪魔をしちゃった」とばつが悪そうも、大ベテランのミスをカバーしたのはたくましくなったムラクモ。「あまりかっこいい勝ち方じゃなかったけど、馬は凄くかっこよく走ってくれた」。自身の大記録より、教え子の成長がうれしい37年目の重賞Vだった。

 ▼岡部幸雄氏 ヨシトミ(柴田善)は奇麗に乗ろうという意識を持って頑張っている。ノリ(横山典)もそうだが、ベテランになってもフォームが崩れず見苦しい騎乗をしない。素晴らしいことだ。長く頑張ってほしいし、次はG1で記録を作ってもらいたい。

 ◆メイショウムラクモ 父ネオユニヴァース 母ノースパストラル(母の父キングヘイロー)18年3月31日生まれ 牡3歳 美浦・和田勇厩舎所属 馬主・松本好雄氏 生産者・北海道浦河町の高昭牧場 戦績8戦4勝(重賞初勝利) 総獲得賞金7923万9000円 馬名の由来は冠名+群雲。ことわざ「月に群雲、花に風」。同世代にメイショウフウカ(風花)もいる。

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