“トウカイテイオー最後の産駒”キセキノテイオー 22日門別で異例の7歳デビュー

[ 2021年7月22日 05:30 ]

7月22日の門別競馬1Rでデビューするキセキノテイオー(荒井亜紀氏提供)
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 13年8月に死んだG1・4勝の名馬トウカイテイオー最後の産駒、キセキノテイオー(牡7=岡島)が、22日の門別競馬1R(ダート1000メートル)でデビューする。鞍上は目下ホッカイドウ競馬リーディングの石川倭(26)。能力検査からNHKが追いかけるなど、すでに注目を集めている。

 同馬は北海道新冠町の乗馬施設「遊馬らんどグラスホッパー」で14年7月誕生。乗用馬として過ごしていたが、昨秋に行われた乗馬の中距離耐久レースで上位でゴール。トウカイテイオーの血をつなぐ貴重な馬ということもあり競走馬転身が決定した。7歳での競走馬デビューも、ここに至った経緯も異例だ。「遊馬らんど…」代表の荒井亜紀さんは「多くの方のご支援をいただき本当に“情の世界”だなと感じています。キセキノテイオーは調教に取り組む姿勢も前向き。短期間で大幅にタイムを詰めました。実際に馬に携わる方々の情熱も感じています」と振り返った。

 今年2月、門別の岡島玉一厩舎でトレーニングを開始。6月28日の能力検査に合格し、ここに備えていた。岡島師は「出走に向けてしっかり調整してきた。デビュー戦ということでゲート練習を入念に行った。状態は悪くなく順調。年齢も年齢なので、まずは無事に。使いつつ良くなっていってくれれば」と話した。将来はトウカイテイオーの血を残すべく、種牡馬入りも視野に入れている。ドラマや小説のような“キセキノ”ストーリーが、いよいよ現実となる。

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2021年7月22日のニュース