【船橋・東京湾カップ】イナリワン、アジュディミツオーなど「出世ロード」の一戦・船橋ケイバ列伝

[ 2021年5月4日 05:30 ]

昨年の東京湾Cを制したマンガン(千葉県競馬組合提供)
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 東京湾カップは1987(昭和62)年、東京湾横断道路(アクアライン)の着工、および21世紀への東京ベイライン発展を祈念して創設された3歳馬(当時の表記は4歳)による重賞。

 03年の第17回まで年末に実施、翌04年からは春季開催となった。07年に格付け表記がS3、距離は現在の1700メートルに変更され、昨年S2昇格。東京ダービー優先出走権(21年は1、2着馬)が与えられるトライアルとして定着している。

 第1回の王者はイナリワン(大井・福永二厩舎、宮浦正騎乗)。その後、中央へ移籍し、天皇賞・春、宝塚記念、有馬記念を快勝した。89年JRA年度代表馬と“大出世”したのはあまりにも有名だ。

 94年アマゾンオペラ(船橋・出川克厩舎、石崎隆騎乗)、98年アローセプテンバー(船橋・北川厩舎、左海騎乗)、そして04年アジュディミツオー(川島正厩舎、佐藤隆騎乗)と強豪の名が多数。ミツオーはこの年、東京ダービー、東京大賞典も制し、05年ドバイワールドCに地方馬初参戦(6着)した。昨年は追い込み馬マンガン(川崎・田島厩舎、山崎誠騎乗)が重賞初制覇を飾った。

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2021年5月4日のニュース