【大阪杯】“牝馬の時代”続く ディープ産駒大物4歳、レイパパレ無敗Vだ

[ 2021年3月30日 05:30 ]

無敗Vの期待がかかるレイパパレ
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 (1)前走 G2だった頃(16年まで)も含めて過去10年を振り返ると前走レース別の勝利数最多は有馬記念、中山記念、金鯱賞の2勝。有馬記念から直行組は【2・2・3・8】。15年覇者ラキシス(有馬記念6着)とG1昇格元年の17年覇者キタサンブラック(同2着)がこのパターンだった。今年は8着クレッシェンドラヴのみ当てはまる。

 ただ、近3年の勝ち馬は全てG2からの参戦。昨年のラッキーライラックは中山記念2着。18年スワーヴリチャードは金鯱賞1着、19年アルアインは金鯱賞5着から本番で戴冠。特に金鯱賞はG1昇格後の大阪杯へのステップレースとなった17年以降【2・1・1・12】と相性がいい。17年2着ステファノス、3着ヤマカツエースが金鯱賞組だ。年明け以降、1戦している臨戦過程の方が、本番で好走するケースが増えている。今年は中山記念組が出走なし。金鯱賞組は1着ギベオン、8着ペルシアンナイト、10着ブラヴァスと3頭がエントリーしている。

 (2)牝馬 “牝馬の時代”は今年も継続中だ。先週は中山の日経賞で4歳牝馬ウインマリリンが勝利。1歳上のカレンブーケドールと牝馬ワンツーを決めた。これで年明け以降の古馬・牡牝混合重賞(平地の芝16鞍)では京都記念(ラヴズオンリーユー)、阪急杯(レシステンシア)、オーシャンS(コントラチェック)に続き、牝馬が4勝となった。世界的にも牝馬が存在感を示している。先週ドバイシーマクラシックで2、3着のクロノジェネシス、ラヴズオンリーユーがもし、ここに矛先を向けていたならコントレイルもどうだったか?牝馬は過去10年で出走延べ10頭と少ないが【2・1・1・6】。勝率20%、連対率30%の好成績だ。昨年の牝馬ワンツーが時代の趨勢(すうせい)と考えれば今年のグランアレグリア、レイパパレは脅威になる。

 (3)世代 若さ最優先。古馬G1で勝ち馬の若年齢化が進むが、このレースは顕著だ。結論から言えば6歳以上は黙って消し。勝率&連対率で、ともにトップは4歳。過去10年【5・4・5・24】で勝率13・2%、連対率23・7%を誇る。5歳も【5・4・2・28】で勝率12・8%、連対率23・1%だから遜色ない。これが6歳以上となると【0・2・3・48】で勝率0%、連対率4%まで急降下する。7歳のカデナ、クレッシェンドラヴ、ペルシアンナイト、6歳のギベオン(出否未定)、ハッピーグリン、ワグネリアンは評価を下げざるを得ない。

(4)種牡馬 サンデーサイレンス系の種牡馬が大活躍。特にスピードが要求される芝2000メートルは人気でもディープインパクト産駒に逆らえない。種牡馬別トップの延べ28頭が出走して【4・2・4・18】だ。今年はグランアレグリア、コントレイルを筆頭に超豪華な布陣で臨む。

 10&11年のリーディングサイアーに輝いたキングカメハメハ産駒が意外に不振で【0・0・1・15】と苦戦している。馬券に絡んだのは17年3着ヤマカツエースのみで相性が悪い。友道厩舎3本柱の一角ブラヴァスにとっては嫌なデータとなる。

 《結論》レイパパレを◎に指名する。最高勝率を誇る4歳世代、この舞台を得意にするディープインパクト産駒。近年、活躍が目立つ牝馬に加え、重賞勝ちのコース実績もある。1番人気に応え続けて無傷の5連勝中の戦績なら、超強力なメンバーでも魅力たっぷり。相手もディープインパクト産駒グランアレグリア、コントレイル、アドマイヤビルゴの3頭に絞って勝負だ。(データ班)

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2021年3月30日のニュース