【きさらぎ賞】ディープ産駒ヨーホーレイク 道悪でデビュー連勝“荒れ馬場の申し子”

[ 2021年2月2日 05:30 ]

荒れ馬場に強さを見せるヨーホーレイク
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 注目の3歳馬にスポットを当てる「Road to Classic」。今週はディープインパクト産駒の2頭に注目したい。「第61回きさらぎ賞」(7日、中京)ではホープフルS3着のヨーホーレイクがスタンバイ。友道厩舎は先週3勝とエンジンがかかってきた。道悪で2勝と、タフな馬場も対応可能だ。春へ弾みをつけるためにも必勝を期す。一方、東京では日曜9R「ゆりかもめ賞」の牝馬・パープルレディーに熱い視線が注がれる。

 京都が改修工事に入り、中京の“出番”が多くなった。芝は使い込まれての最終週。月曜日の厩舎回りでも「荒れ馬場への対応はどうですか?」はお決まりのクエスチョンとなった。

 成績は雄弁だ。ヨーホーレイクは新馬戦をやや重、紫菊賞を重で勝った。前走のホープフルSも力を要する馬場コンディション。そこで上がり最速タイの脚を繰り出して3着にまとめた。大江助手もタフな馬場へ自信をのぞかせる。

 「前走も勝ち馬と遜色のない脚を使えましたからね。バランスが良くなった分、さばきがしっかりしてきました。そういう馬場に対応する走りをしているので、大丈夫だと思います」

 先月28日の1週前追い切りは藤岡康(レースは武豊)が騎乗して、CWコースの3頭併せ。一番後ろから追いかける形をとり、直線は最内へ。直線半ばから促されると、一気にはじけた。2馬身先着してフィニッシュだ。

 「いい調教ができたと思います。体が少しずつしっかりしてきたことで、調教にも負荷をかけることができますからね。バランスを取ることが上手になってきました」

 きょうだいは春へのステップレースで結果を残している。1歳上の兄ストーンリッジは昨年の2着馬。兄ベルキャニオンも共同通信杯2着と好走した。兄カミノタサハラは弥生賞V。兄マウントシャスタも毎日杯2着。牝馬でも姉ラベンダーヴァレイがチューリップ賞3着に入っている。血のバックボーンからも、期待は大きく高まる。

 「前走で能力を再確認することができました。ここをしっかり勝って、次を迎えられたら最高ですね」

 賞金はきっちりと加算しておきたいところ。500キロ近くある大きな馬体を躍動させて、確実にクラシックへの一歩を踏み出す。

 ▽きさらぎ賞 61年に中京で創設された3歳重賞。第1回はダート1200メートル、71年から86年までは芝1800メートルで施行され、87年に京都へ移った。今年は京都の改修工事により、35年ぶりの“里帰り”となる。クラシックへの有力なステップレースとして定着。近年では16年の勝ち馬サトノダイヤモンドがその年の菊花賞と有馬記念を制した。ここ8年は10頭以下と少頭数だったが、久しぶりに頭数がそろった。

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2021年2月2日のニュース