【江戸川大賞】西山 2度目のG1V!GP出場でメンタル成長「あの緊張に比べたら何てことない」

[ 2021年1月23日 05:30 ]

G1江戸川大賞を制し、優勝カップを手にする西山
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 G1「江戸川大賞・開設65周年記念」は22日、第12Rで優勝戦が行われた。1号艇の西山貴浩(33=福岡)がインからコンマ07のトップスタートを決めて逃げ切り勝ち。昨年9月の徳山ダイヤモンドCに続く2回目のG1制覇を飾り、優勝賞金1000万円を獲得した。捲り差しを狙った平尾崇典が1Mで振り込んで転覆し、あおりを受けた石渡鉄兵と瓜生正義は失速。外を回った浜野谷憲吾、柳沢一が2、3着に入った。

 強じんな精神力を身に付けた西山は、もうチャンスを逃さない。後続のアクシデントを尻目にイン速攻で快勝。G1初Vから4カ月足らずで2つ目のタイトルを手に入れた。「トップスタートを行けば持つ足があったし、行ける自信もあった。ただ、ターン初動で舟が浮いた。石渡さんに差されると思ったけど、みんなも乗りづらかったんでしょうね。勝ったからOK」。多少の課題は残ったが、満足そうに振り返った。

 今節は3日目に好展開を捉えて連勝。「ツキ一本」と話していたように、完全に運を味方につけた。しかし、それだけではない。予選、準優、優勝戦とイン戦は全て0台スタートを決めて逃走。勝負どころを見極め、自らに傾いた流れを手放さなかった。これを可能にしたのは、やはり昨年の頂上決戦で得た経験値だ。

 「グランプリでメンタルを鍛えてもらった。特にトライアル1号艇の1発目。あの緊張感に比べたら何てことはない。今年はベスト6で行きたい」

 実現するために欠かせないのはSG初制覇。幸いにも今年は福岡クラシック、若松オールスター、芦屋オーシャンCと地元開催が並ぶ。中でもデビューの地で行われるオールスターは格別だ。「一つは結果を出したいけど、ずっと若松でSGを獲るのを目標にしていた」。出場するにはファンの後押しが必要。夢に向かう西山のアピールはまだ止まらない。

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2021年1月23日のニュース