【AJC杯】紅一点狙うは史上2頭目牝馬V!21年はウインマリリン コース実績十分

[ 2021年1月20日 05:30 ]

ウインマリリン
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 中山フィナーレを飾る伝統の古馬G2「第62回AJC杯」。昨年オークス2着の明け4歳の「紅」一点ウインマリリン(手塚)がレース史上2頭目の牝馬Vの偉業に挑む。昨秋菊花賞2、3着のアリストテレス、サトノフラッグの強力牡馬陣を一蹴して、2021年も“牝馬の一年”を継続するのか。

 今年で62回目を迎える伝統のAJC杯で、牝馬の優勝は91年メジロモントレー1頭だけ。牡馬全盛のひと昔前なら敬遠しておかしくない難関G2に、明け4歳牝馬ウインマリリンが敢然と参戦してきた。

 手塚師は前走・エリザベス女王杯(4着)を振り返って切り出した。「先行してよく頑張った。上位の馬は強かったから。(同2着の)サラキアが、うちのフィエールマンに先着したことを考えても、ここでもやれると思って使います」

 確かにエリザベス女王杯は超強力メンバーだった。優勝したラッキーライラックは有馬記念4着。2着サラキアは、有馬記念で手塚厩舎を長らく支えたG1・3勝馬のフィエールマン(3着)に先着して2着。同じ釜の飯を食ってきた2頭の力関係は指揮官は当然分かる。ならば、マリリンだって男馬相手にやれる!!

 前走後は放牧でリフレッシュし、12月24日に美浦に戻った。「状態はいいし、エリザベス女王杯ぐらいの出来はある。しっかり動いている。テンションはいつも高い馬なので今回もイレ込むと思うけど、気にしなくていい。2200メートルはちょうどいいし(別定の)53キロはもってこい」。さらに中山も新馬戦とミモザ賞(ともに2000メートル)でVとコース実績も文句なしだ。

 昨年は古馬牡牝混合芝G1で牝馬が10戦9勝。前例がない「牝馬の一年」だった。その象徴だったアーモンドアイ、ラッキーライラック、サラキアなど明け6歳の主役はターフを去ったが、5歳には有馬記念制覇のクロノジェネシス、同期4歳にも牝馬3冠馬デアリングタクト、愛知杯Vのマジックキャッスルなど2021年も牝馬陣はタレントぞろい。指揮官は「週末は天気が崩れそうなので内に押し込まれる展開になった時にどうかでしょう。菊花賞上位組も出てくるけど、かなり楽しみ」と目を輝かせた。牝馬にとって、ダービーより有馬記念よりも勝つのが至難なAJC杯を制するようなら「牝馬の一年」が再び幕開けだ。マリリンには偉大な先輩フィエールマンに続くG1制覇の視界が開けてくる。昨春オークス(2着)でデアリングタクトに続いた紅一点実力派の挑戦を、はね返せる男馬は果たしているのか?

 【牝馬が勝てば91年メジロモントレー以来】AJC杯で牝馬の優勝は91年メジロモントレー(当時5歳、4番人気)だけ。牝馬は過去10年で7頭参戦して【0・0・0・7】。12年サンテミリオン4着が最高で馬券対象の3着以内に入った馬は1頭もいない。AJC杯と同じ中山2200メートルの古馬G2で秋に施行されているオールカマーは過去66回で牝馬12勝(牡馬54勝)と、AJC杯ほどは苦戦していない。ダービー(同87回)は牝馬3勝、有馬記念(同65回)は昨年クロノジェネシスを含め牝馬7勝。

 現存する古馬平地芝G2(牝馬限定除く)の20競走で牝馬が勝ったことがないのは阪神大賞典(過去68回)。同じG2のスポニチ賞ステイヤーズS(同54回)の牝馬優勝は86年シーナンレディーだけと、AJC杯と並ぶ牝馬苦戦の重賞となっている。AJC杯史上、30年ぶり2頭目の牝馬Vに挑むウインマリリンに注目が集まっている。

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