【ホープフルS】オーソクレース、無傷3連勝Vへド迫力!久保田師「いい動き」

[ 2020年12月24日 05:30 ]

ステイブラビッシモ(右)と併せ追い切るオーソクレース(撮影・郡司 修)
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 今年は有馬記念の前日に行われる2歳G1「第37回ホープフルS」(26日、中山)の追い切りが行われた。美浦では2戦2勝のオーソクレースが併せ馬で軽快な動きを披露。G1・2勝マリアライトを母に持つ良血が、無敗でのタイトル制覇へ向けて万全の態勢をアピールした。

 良血らしいしなやかな脚さばき。オーソクレースはWコースでステイブラビッシモ(7歳3勝クラス)を約4馬身後方から追走。馬なりのまま差を詰めると、直線は内に併せて加速。5F69秒1~1F12秒6と時計はセーブしたが、躍動感十分の動きで併入した。「前半ゆったり入って、落ち着いて走れていた。いい動きだった」。久保田師は穏やかな口調で状態の良さを伝えた。

 母マリアライトも久保田師が管理し15年エリザベス女王杯、16年宝塚記念とG1・2勝。師は偉大な母と比べ「母はピリピリした性格だったが、この馬はマイペース。母はカイバを食べず繊細な面があったが、そういうこともない」と評する。初戦、2戦目のアイビーSと発馬でワンテンポ遅れたが「決してスタートが下手なわけではなく、まだ集中していないだけ。周囲の馬に気を取られている間に、ゲートを切られている感じ」と分析。前走は首差の辛勝だったが「抜け出してフワッとする分、差を詰められた。まだ競馬が分かっていない」。未完成ゆえの弱点も、きっちり把握している。

 馬体も一戦ごとに成長。師は「使うごとにメリハリがついて、競走馬っぽい体になってきた」と目を細める。3連勝でG1制覇なら一躍、来春のクラシック候補に。トレーナーは「そうなったら馬より自分が硬くなっちゃいますね」と冗談めかしたが、すぐに表情を引き締めて続けた。「まだ本気で走っていない馬。強い相手に、もう一段ギアが上がった時にどんな走りをしてくれるか。来年に向けて楽しみにしているレース。本気の走りを見てみたいね」と意気込む。昨年はコントレイルが3戦無敗で制し、無敗3冠へのステップとした縁起のいい舞台。年間最多となるG1・9勝目を目指すルメールを背に、来春へさらなる飛躍を目指す。

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2020年12月24日のニュース