【平和島・GPシリーズ】深川 SG2V!名人芸の差しで通算100V王手「足自体が良かった」

[ 2020年12月21日 05:30 ]

<SGグランプリ・最終日>11Rシリーズ優勝戦を制した深川(撮影・西尾 大助)
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 スロー領域を支配する仕事人の深川が、思い出の地で再び名人芸を見せた。2コースからコンマ12のトップスタートを決めると、インの池田にプレッシャーをかけて1M1番差し。BSは先マイした池田と、3コースから池田と深川の間を捲り差した坂口の3人が舟を合わせる激戦。坂口の内に舳(へ)先をねじ込んだ深川が2M先取りで決着をつけ、17年の当地ダービー以来、2度目のSG制覇。通算100Vにリーチをかけた。

 「足はいい状態で、ちょっと調整してレースに集中した。1Mは何となく差さったかなという感じ。足自体が良かったので勝って良かった」と深川。シリーズ予選3位から準優は危なげなく逃げ切り、優勝戦の2号艇を獲得。6枠から前付けで2コースを奪取したダービーとは違い、進入は枠なりの3対3だったが、やるべき事は同じだった。

 「自分のレーススタイルを貫き通す。相変わらず前付けに行って、人を困らせていこうと思う」と、ちょいワルなほほ笑みを浮かべた“前付け職人”。同支部の峰にきっちりバトンをつなぎ「佐賀は峰や(上野)真之介とかいっぱいいる。自分は一歩下がって見届けようと思う」と話したが、進入は一歩も下がらない構え。まだまだスロー域で、その存在感をたっぷり示していく。

 ◆深川 真二(ふかがわ・しんじ)1974年(昭49)6月6日生まれ、佐賀県出身の46歳。佐賀支部の71期生として92年11月のからつでデビュー。初優勝は96年4月のまるがめ。SG2V、G1・4Vを含む通算99V。主な同期は山崎智也、角谷健吾、岩崎芳美ら。1メートル66、51キロ。血液型B。

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