【小倉・競輪祭】郡司 悲願の初G1制覇!父・盛夫さんにも感謝「練習に付き合ってくれた」

[ 2020年11月24日 05:30 ]

<小倉・競輪祭>賞金ボードを高々と掲げる郡司浩平
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 今年最後のG1「第62回競輪祭」の決勝戦が23日、北九州市の小倉競輪場で行われ、松井宏佑の逃げに乗った郡司浩平(30=神奈川・99期)が優勝。悲願のG1初タイトルとともに賞金3450万円を獲得した。郡司は競輪王として「グランプリ2020」(12月30日=平塚競輪場)に臨む。

 G1タイトルに最も近い男が“南関ラインの絆”で夢をかなえた。後輩の熱い気持ちに応える番手捲りで頂点へ。第62代競輪王に輝いた郡司は「凄いうれしい気持ちとホッとした気持ちと気が引き締まる気持ちと…複雑です」。照れ笑いで勝利の余韻に浸った。
 先頭を託した同県後輩の松井が打鐘前からハイピッチの先行。郡司は2コーナーから踏み込むが、自力に転じた平原が物凄い勢いで迫る。粘る郡司、詰め寄る平原。「正直、後ろに誰がいるか分かっていなかった」。無我夢中でペダルを踏み込み、最後は執念で1/2輪差振り切った。

 元選手で父であり師匠でもある盛夫さん(神奈川、50期)とデビュー前から二人三脚。親子鷹で一流選手への階段を駆け上がった。「親父を超えるにはG1を獲らなきゃと思っていた。親父も練習に付き合ってくれたから」。30歳の孝行息子は感謝を忘れなかった。

 これで年末の地元平塚グランプリへ、タイトルホルダーとして出場する。「欲しくて欲しくてたまらなかったG1タイトル。獲って出るのと獲らないのでは全然違う。昨年のグランプリは出るだけだったが今年は獲りにいく」。一歩一歩スターダムへの道を歩んだ“ハマのプリンス”。誇らしげに胸を張った。

 ◆郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日生まれ、神奈川県横浜市出身の30歳。市立横浜商高卒。11年1月プロデビュー。通算760戦256勝。通算取得賞金は3億8186万円。主な優勝は第1回ウィナーズC(17年)、第35回共同通信社杯(19年)、第62回競輪祭(20年)。趣味は音楽鑑賞、ドライブ。1メートル67、80キロ。血液型A。

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