オークス5勝の元騎手・嶋田功さん死去 74歳 JRA通算951勝

[ 2020年10月20日 05:30 ]

元調教師の嶋田功さん
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 JRA元調教師の嶋田功(しまだ・いさお)さんが19日、東京都港区内で死去したことが分かった。74歳だった。北海道出身。現場の状況から自殺とみられ、警視庁が調べている。葬儀はきょう20日に近親者のみで行う。

 関係者によれば、実弟で元騎手、元調教師の潤さん(71)の元に連絡が来たという。潤さんは「信じられません。午前9時頃に兄の息子から連絡が来た。最近はぜんそくがひどいと話していた」と語ったという。

 嶋田さんは64年にJRA騎手デビュー。「牝馬の嶋田」の異名を取り、71年にナスノカオリで桜花賞を制覇しクラシック初勝利。オークスでは72年のタケフブキから74年のトウコウエルザまで3連覇を含む5勝を挙げた。73年のダービーではタケホープに騎乗し「ハイセイコーが馬なら、タケホープも同じ馬」と発言、当時アイドルホースとして絶大な人気のあったハイセイコーを破るなど勝負強さを発揮した。

 垂れ気味の優しい目。ダンディーで服装もおしゃれ。ナイスガイで、今でいう「イケメンジョッキー」のはしり。雑誌の男前騎手ランキングで上位に入るほどだった。JRA通算7326戦951勝(重賞52勝)。

 88年に騎手を引退、調教師に転身し、通算4431戦277勝、重賞は89年ダービー卿CT(アイビートウコウ)など4勝を挙げた。12年に定年(70歳)を待たず66歳で勇退した。

 自殺を防止するための主な悩み相談窓口は以下の通り。
 ▽いのちの電話
 (電)0570(783)556(午前10時~午後10時)
 (電)0120(783)556(午後4~9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)
 ▽こころの健康相談統一ダイヤル
 (電)0570(064)556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)

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