【宝塚記念】雨歓迎ダンビュライト厩舎の“勢い”で一発

[ 2020年6月26日 05:30 ]

厩舎周りで運動を行うダンビュライト(撮影・亀井 直樹)
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 【G1ドキュメント・栗東=25日】朝一番の調教が終わると、雨粒がポツリと落ちてきた。月曜から栗東トレセンで取材中の寺下は、今週初めて濡れる覚悟をして音無厩舎へ。前日ナイターの帝王賞をクリソベリルでV。担当する浜田助手に「おめでとうございました」と祝福すると「ありがとう」と満面の笑み。「今朝、栗東に戻ってきたけど、いつものレース後と変わりないよ」と、馬房でのんびりムードの愛馬を見つめていた。

 「圧巻の競馬やったね。末恐ろしいわ。なかなかこんな馬は出てこない。出合えただけで奇跡」と感謝する。今週末には放牧に出て、夏場は休養する見込み。

 G1を制した愛馬は夏休みに入るが、浜田助手にとってはまだ、大一番が控えている。宝塚記念には、もう一頭の担当馬ダンビュライトが参戦。1週間に担当馬2頭がG1に出走するのはめったにないこと。

 「本当に職業冥利(みょうり)に尽きるね。ありがたいことですよ」

 この日は軽く引き運動で体をほぐした。「水曜の追い切りは凄く動けていたね。ひと追いごとに良くなっている」と感触を口にする。去勢明けだった天皇賞・春(9着)を叩いて、一変もありそう。重賞2勝(18年AJC杯、19年京都記念)は今回と同じ2200メートル戦。2年前に出走した宝塚記念でも5着に奮闘した。「天皇賞は距離も長かった。この距離はこなしているし、阪神の競馬場自体も問題ないから」とジャッジ。

 2番人気で制した帝王賞とは一転、それほど人気はないが「競馬なんでやってみないと分からない。雨予報もむしろ歓迎だし“勢い”で何とかならんかな」と締めくくった。穴候補として外せない一頭だ。

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2020年6月26日のニュース