【ヴィクトリアM】アーモンドいざ“史上最強”へ!国枝師 歴代最多タイG1・7勝目必ず「その先も狙う」

[ 2020年5月11日 05:30 ]

鞍上ルメールでヴィクトリアマイルに挑むアーモンドアイ
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 今週のG1は古馬マイル女王決定戦「第15回ヴィクトリアマイル」(17日、東京)。女傑アーモンドアイが20年初戦を迎える。3月のドバイ遠征が新型コロナウイルスの影響でレース中止となる誤算があったが、臨戦態勢は万全。歴代最多タイのG1・7勝目、さらにはその先へ――。管理する国枝栄師(65)が“史上最強”への思いを語った。 

 史上7頭目のG1・7勝目へ。現役最強馬が出陣する。「日本の競馬界において、これまでの最高が7勝ということは頭にある。当然、7勝目…その先の(単独の)最多勝を狙いたい思いはある」。普段はひょうきんな国枝師だが、その声色は真剣そのもの。並々ならぬ思いをにじませた。

 “不運”続きのアーモンドアイにとって、逆襲を誓う一戦だ。昨年末は香港カップ前に熱発を発症し遠征を断念。矛先を変えて挑んだ有馬記念では道中エキサイトし、まさかの9着と大敗した。さらに、連覇を狙った3月末のドバイターフはレース6日前に中止が決定。すでに現地入りしていた同馬はとんぼ返りを余儀なくされた。「狙ったレースを使えないと(調整が)難しい。アーモンドといえども常に万全とは限らないから」と師も本音をこぼす。

 しかし、指揮官の心配をよそにアーモンドは帰国後も元気いっぱいだった。当初は安田記念(6月7日、東京)を予定していたが、3週早いヴィクトリアMへの参戦が決定。「状態がいいから使う。去年行ったドバイの環境に慣れていたのか輸送の影響はなかった。馬体も様子もいつものアーモンドだよ」。体調面に不安はない。

 競走馬にとっては円熟期となる5歳。中には下降線に差しかかる馬もいるが、「両親が古馬になってからしっかり走っているし、見た目も迫力が健在。パフォーマンスは落ちないと思う」。父ロードカナロアは引退年の5歳時にG1を4勝。3歳でG1を制した母フサイチパンドラは古馬になってからも重賞を勝った。「どこまで強くなるのか想像がつかない」と名伯楽にも潜在能力の天井がまだ見えていない。

 G1・7勝目を挙げた暁には、蹄跡なき道が見えてくる。参戦可能性がある安田記念や宝塚記念(6月28日、阪神)、さらには秋へ夢は広がる。ヴィクトリアMは厩舎の先輩の牝馬3冠馬アパパネも11年に勝った舞台。「東京マイルは走りやすい。アーモンドにとってはぴったり」。まずは本領を発揮できる府中のマイルで、歴代の名馬たちに肩を並べる。

≪アーモンドアイ昨年末から今まで≫
 ▼19年12月22日 単勝1.5倍に支持された有馬記念で9着敗退。ルメールは「リラックスできなかった。ハミをずっとかんでいた」と肩を落とした。

 ▼25日 福島県ノーザンファーム天栄へ放牧。「少しスクミ(筋肉痛)がある。まずは休ませたい」と国枝師。

 ▼20年2月27日 ドバイターフに向けて国枝厩舎へ帰厩。翌28日から馬場入り。

 ▼3月18日 ドバイへ出発。翌19日に無事、メイダン競馬場に到着した。

 ▼29日 新型コロナウイルス感染拡大によるレース中止を受けて、成田空港へ帰国。

 ▼4月4日 輸入検疫を終えてノーザンファーム天栄へ移動。状態が良く、すぐに坂路コースで運動開始。

 ▼30日 ヴィクトリアMに向けて国枝厩舎に帰厩。5月3日にWコースで初時計を出し、国枝師は「やっぱり凄い馬」と感嘆。

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