【NHKマイルC】ルフトシュトローム90点 広くて深いキ甲、磨き抜かれた“大将兜”

[ 2020年5月5日 05:30 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

<NHKマイルC>大将兜(かぶと)をかぶった武将のような風格のルフトシュトローム
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 ルフトシュトロームの最大の特徴は大きなキ甲(首と背中の間の膨らみ)です。頭部をおおう兜(かぶと)の鉢のように広くて深い。キ甲に合わせて肩も非常に発達している。トモには肩ほどの厚みがありませんが、必要十分な筋肉をつけています。飛節の角度も絶妙。トモのパワーを逃さず推進力に変えている。勝って兜の緒を締めよといいますが、3連勝しても馬体に緩みはありません。

 毛ヅヤもさえています。磨き抜かれた茶色のシコロ(兜の下部に付けて首を守る革製装具)のように鹿毛の被毛が光沢を放っています。ゆとりのある立ち姿にも好感が持てる。目、耳、鼻先を前方の一点に集中させながら、ハミをゆったり受けています。大将兜をかぶった武将のような風格。あとは寂しい腹袋ももう少したくましさが出てくれば、ライバルも兜を脱ぐしかないでしょう。

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2020年5月5日のニュース