【船橋ケイバ列伝「かしわ記念」編】エスポワールシチーとコパノリッキーが3度制覇

[ 2020年5月5日 05:30 ]

17年に3度目のかしわ記念Vを決めたコパノリッキー
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 5日の船橋ケイバG1「かしわ記念」ゲートイン。春のダートマイル王者に輝くのはどの馬だ。

 1952年まで千葉県柏市にあった柏競馬場で第1回千葉県営競馬が開催された。これを記念して89年に創設された重賞が「かしわ記念」。第1回優勝馬は船橋・泉厩舎のイシノラツキー。手綱を取ったのは名手・桑島孝春だった。ヤマノセイコー(船橋・鈴木茂厩舎、田部騎乗)が制した第7回まで距離1800メートルで実施された。

 96年から中央地方指定交流競走となり、距離は現在と同じマイルに変更。同年は大井・高岩隆厩舎の南関クラシック馬(95年羽田盃)ヒカリルーファスが早田秀に導かれ王者に。その後もバトルライン(JRA・松田博厩舎、武豊騎乗)、レジェンド石崎隆之騎乗のアブクマポーロ(船橋・出川克厩舎)、サプライズパワー(船橋・川島正厩舎)と強豪が名を連ねる。

 97年にはダートグレード競走としてG3に格付けされ、02年G2昇格。この年は01年に南関史上初の無敗4冠を達成した石崎隆トーシンブリザードが完勝した。05年G1に。その“初代王者”はストロングブラッド(JRA・増沢厩舎、内田博騎乗)。06年はアジュディミツオー(内田博騎乗)、11年はフリオーソ(戸崎騎乗)と川島正厩舎の英雄たちも地元のビッグタイトルを手にした。

 また、かしわ記念を3勝した名馬も2頭いる。JRA・安達厩舎のエスポワールシチー(09、10、12年、いずれも佐藤哲騎乗)。そしてJRA・村山厩舎のコパノリッキー(14年・田辺騎乗、16、17年・武豊騎乗)。春のダートマイル頂上決戦として定着した船橋競馬唯一のG1レースだ。

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2020年5月5日のニュース