【青葉賞】オーソリティV!ヒューイットソン ラスト週で魅せた絶妙エスコート

[ 2020年5月3日 05:30 ]

<青葉賞>レースを制したオーソリティ(左)と2着のヴァルコス(右)(撮影・郡司 修)
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 ダービートライアル「第27回青葉賞」が2日、東京競馬場で行われ、短期免許ラスト週のライル・ヒューイットソン(22)騎乗の3番人気オーソリティが重賞初制覇。2着ヴァルコスと共にダービー(31日、東京)の優先出走権を獲得した。

 南アフリカの若き名手は馬上から愛馬にキスを繰り返した。「オーソリティは来日初週(弥生賞ディープインパクト記念3着)に乗った馬。最後にもう一度乗って結果を出せて特別な思いだよ」。22歳らしいあどけない笑顔を振りまいた。

 絶妙なエスコートだった。好スタートから先行策。直線で豪快に外へと持ち出し末脚を引き出した。残り200メートルからはヴァルコスとの壮絶な追い比べ。懸命の右ムチで首差先着。勝ち時計2分23秒0は17年アドミラブルを0秒6上回るレースレコード。「常に進化している。距離が問題ないことも証明できた」と称賛した。

 いざダービーへ。シルクレーシングの米本昌史代表は「想像以上のレースだった。馬体などをチェックして問題なければ堂々と本番へ行ってほしい」と参戦の方針を明かした。大一番での騎乗はかなわぬヒューイットソンだが「良い仕事をした厩舎関係者にまず“おめでとう”と言いたい。成長すればもっといい脚を使えるはず」とエール。そして「ファンの方とは実際には会えなかったけど応援してくれて感謝している。また来年戻ってきたい」とメッセージを送った。

 ◆オーソリティ 父オルフェーヴル 母ロザリンド(母の父シンボリクリスエス)牡3歳 美浦・木村厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績5戦3勝 総獲得賞金9951万2000円。

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