無観客でも輝いた「腕」ミシェル今秋こそスタンド魅了を

[ 2020年3月27日 05:30 ]

フランス人女性騎手ミカエル・ミシェル
Photo By スポニチ

 【地方からの風】もう何枚写真を撮っただろうか。“美しすぎる騎手”として注目を集めたミカエル・ミシェル(24=川崎・山崎裕)が南関東で騎乗を始めたのが1月末。その期間限定騎乗が今月いっぱいで終了となる。26日は未勝利に終わったが、ここまで地方で積み上げた勝利数「27」は、お見事のひと言。

 「ハミをしっかり掛けて乗れるし、南関東のダートコースに慣れるのも早かった。それに積極的な騎乗ぶりも良かったと思う」とは自厩舎で勝利を挙げてもらった調教師の声。外国人の期間限定騎乗では11年にクリスチャン・デムーロがマークした25勝をクリア。同じフランス人のライアン・クアトロ(17年)、アラン・ムンロ(英国、11年)の29勝(17年)にあと「2」と迫ったのは容姿以上の驚きだった。

 来日当初は特例に近い形で免許が交付されたため、ファンから“客寄せ”と、やゆされる言葉も聞かれたが「私は日本の皆さんに騎手としての技術を認めてもらって、関係者の信頼を得て勝ち星を積み上げたい」の言葉通り「腕」で、雑音を封じた形だ。新型コロナウイルスの影響で無観客での開催となってしまっただけに、多くのファンを競馬場に呼ぶことはできなかった。だが今秋も南関東で騎乗予定。「また日本で騎乗したい」の願いがかなったその時、ファンの声援と共に、ひと皮むけた姿を見せてくれるはずだ。

続きを表示

2020年3月27日のニュース