【金鯱賞】サートゥル、復権へ驚速4F49秒8 ルメール「凄くいい脚」

[ 2020年3月12日 05:30 ]

クリストフ・ルメール騎手を背に坂路で単走で追い切るサートゥルナーリア
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 「第56回金鯱賞(15日、中京)」出走のサートゥルナーリアは栗東坂路で4F49秒8の一番時計をマーク。昨年の最優秀3歳牡馬がさらなる進化を遂げている。

 やはり規格外というほかない。昨年の有馬記念2着以来となるサートゥルナーリアはルメールを背に坂路で単走追いを敢行。序盤から軽快なフットワークでグングンと加速していく。一定のリズムを保ったまま、最後まで失速することはなかった。自己ベストを大幅に更新する驚がくの4F49秒8。11日の栗東坂路での一番時計をマークした。

 決していっぱいに追ったわけではない。とてつもない脚力にルメールは「ビックリした。凄くいい脚だったし、楽に時計が出たね。コンディションは良さそう」と満面の笑みを浮かべた。昨年の神戸新聞杯(1着)以来となるコンビ結成。ここまでコンビ2戦2勝の鞍上の表情からはレースを非常に楽しみにしていることがヒシヒシと伝わってくる。

 「この馬で皐月賞と神戸新聞杯で勝利した。彼のポテンシャルは凄く高いです。去年は子供っぽい面があったけど、だいぶ大人になってきた。心身ともに充実している」

 18年ホープフルS、19年皐月賞とG1・2勝はいずれも芝2000メートル。「距離がいい」と力強く断言したように、ルメールは条件に絶対的な自信を持っている。ダービー4着、天皇賞・秋6着と左回りでは結果が出ていないが、敗因はレース直前にテンションが上がり過ぎたこと。ゲートインまでの道のりさえスムーズにこなせれば、結果は勝手についてくる。今年こそは競馬界の主役を担う存在へ。昨年の最優秀3歳牡馬が、改めて貫禄を見せつける。

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2020年3月12日のニュース