【立川・ガールズGP】碧衣、史上初連覇!早くもグランプリ3連覇宣言

[ 2019年12月29日 05:30 ]

連覇した児玉は九州の仲間に胴上げされる(撮影・篠原岳夫)
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 女王は強かった。児玉が史上初の連覇を決めた。「3、4番手を狙っていた」が道中は6番手。不利な位置取りになったが冷静だった。「前の佐藤さんが内を空けていたので」。内から小林の後位に入ると先に仕掛けた小林を上回る勢いで踏み上げる。瞬時に先頭に躍り出ると、外を伸びた石井貴に2車身差をつけ悠々とゴールを駆け抜けた。

 昨年、静岡で念願のグランプリ制覇を成し遂げた後は「次に何をすればいいのか…」と燃え尽き症候群に陥った。3月大垣のガルコレで同門の先輩・小林に負けるまで“やる気スイッチ”はオフのままだった。だが今回は違う。「出たビッグレースは全て勝つ。グランプリを3連覇する」と早くも来年の目標を掲げた。「31日までゆっくりお休みさせてもらい、1月1日から気合を入れてトレーニングを始める。来年の初戦は地元の久留米(12~14日)。3月のガルコレ(福井)に向けて頑張っていく」と力を込めた。「来年は1レースでも多く優勝できるように。新人選手も出てくるだろうけど、手が届かない存在になりたい」と“絶対女王”に君臨することを高らかに宣言した。そんな愛弟子の姿を頼もしく見守った師匠の藤田剣次(福岡・85期)は「久留米ナイターが終わった後、真っ暗なバンクで練習させたからね」と満足そうだった。

 負けるたびに涙を流していたのは、もう昔の話。新たに定めた目標に向けてさらに自分自身を高めていけば当分は“児玉時代”が続く。

 ◆児玉 碧衣(こだま・あおい)1995年(平7)5月8日生まれ、福岡県大野城市出身の24歳。私立筑陽学園高卒。15年7月デビュー。通算成績は338戦274勝。主な獲得タイトルは18年ガールズドリームレース(いわき平)、18年ガールズGP(静岡)、19年ガールズGP(立川)。1メートル68、66キロ。血液型O。

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