【天皇賞・秋】ルメール「天皇賞」時代またぎ3連覇!史上初全て異なる馬で達成

[ 2019年10月28日 05:30 ]

<天皇賞(秋)>笑顔でポーズを決めるルメール(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 ルメールは昨年のレイデオロ、春のフィエールマンに続き史上3人目の天皇賞3連勝。全て異なる馬での達成は史上初だ。15年に日本を本拠として以降、日本の文化を猛勉強したルメールは元号の意味も理解する。「平成最後と令和最初の天皇賞を勝てたのが本当にうれしい」と盾の重みをかみしめた。

 好枠を生かし好位の内で脚をためる理想的な展開。直線では先に抜け出した3頭に進路をふさがれる形になったが冷静に対処した。「サートゥル(ナーリア)をマークしていたが、思ったより早く止まった。危なかったが、内に十分なスペースがあったので、すぐに判断できた。反応も分かっていたので、(内に入った時に)勝てると思いました」。抜け出してから2度、3度と後ろを振り返り後続との距離を確認。ゴール板を待たずに右の拳を握り締めて勝利を確信した。

 驚嘆の言葉を続けた国枝師とは対照的に、ルメールは「安心した」とホッと息をついた。「勝てる自信はあったが、彼女は休み明け。少し怖かった」。本音も口にしたが、結果は完勝。かつてはG1で人気馬に騎乗する前は眠れぬ夜もあったというが「今は大丈夫。もう40歳。経験を積んだからプレッシャーを抑えることができる」と笑った。

 最強の相棒についても「エネイブルとは対戦していないが、今日もG1馬を9頭倒した。世界で一番強い。そう言っていいレベル」と称えた。天皇賞が今年の133勝目。川田と白星で並び、2着回数の差でリーディング首位に躍り出た。平成から令和に変わっても、主役の座は揺るぎない。

続きを表示

この記事のフォト

2019年10月28日のニュース