【大井・東京盃】菜七子キッキング重賞初Vだ!1鞍入魂で今度こそ決める

[ 2019年10月2日 05:30 ]

藤田菜七子騎手
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 今度こそ決める!!藤田菜七子(22)が2日、交流G2「第53回東京盃」(大井ダート1200メートル)でコパノキッキング(セン4=村山)に騎乗。自身25度目の重賞挑戦(JRA、地方交流競走を含む)で悲願の初制覇を狙う。同馬とは4戦連続のコンビ。前日発売で単勝1・5倍と圧倒的1番人気とファンの後押しも受け、菜七子が重賞ウイナーとなって新たな歴史を切り開く。

 雪辱を果たす時が来た。菜七子自身G1初騎乗となった今年2月の「フェブラリーS」からキッキングとコンビを組み、過去3走は5、2、3着。好走しながらも、惜敗が続いている。

 「悔しい思いをしてきた。(キッキング自体は)力がある馬。うまく導いて力を引き出してあげたい。(フレグモーネの影響があった前走より)状態はもっと良くなりそうな雰囲気があったし、楽しみ。今度こそ勝ちたい」

 悲願の重賞初制覇に舞台は整った。前々走・東京スプリントで敗れたキタサンミカヅキ、前走・クラスターCで先着を許したヤマニンアンプリメ、ヒロシゲゴールドは出走しない。さらに、キッキングも大井は2度目だ。初大井、初ナイターとなった4月の東京スプリントは大雨による不良馬場。繊細な気性のキッキングは雨で光る馬場、さらに「ゲート内で他馬の足音に驚いてテンションが上がってしまった」(菜七子)と大きく出遅れた。台風18号の影響が心配されたが、2日の大井競馬場は降水確率10%で晴天予報(1日午後9時現在)。天も味方しそうだ。

 2枠2番。スタートで馬群に包まれてしまう可能性もある枠順だが、今メンバーでは速力は抜けているだけに、出遅れても好位で運べそうだ。菜七子も「前走は好スタートから前めの位置を取れた。今回もあれぐらい出られれば…。ただ、競馬は生き物なので読めない部分もある。でも、継続して乗せてもらえたことで馬のことは分かっているし、この展開ならこうした方がいいと考える引き出しは増えている」と、お手馬に自信をのぞかせる。

 菜七子の2日の騎乗レースは「東京盃」のみで、まさに1鞍入魂。勝利を収め、最高の菜七子スマイルが大井のカクテル光線に彩られる。

 ▼村山師 前走は最後の伸びを欠いたけど、速い時計で走った。力負けではない。短期放牧を挟んで順調。ジョッキー(菜七子)にはチャンスをものにしてほしい。

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2019年10月2日のニュース