【盛岡・クラスターC】菜七子 キッキングと重賞初Vで米へ!

[ 2019年8月12日 05:30 ]

コパノキッキングと藤田菜七子
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 藤田菜七子(22)は12日に盛岡競馬場で行われる交流G3クラスターCに騎乗。コパノキッキングとのコンビで女性騎手初のダートグレード競走制覇を目指す。

 10日に英国アスコット競馬場で行われたシャーガーCに出場。騎乗を終えると、すぐにヒースロー空港へ。同日夜発の便で羽田を経由し盛岡へと移動した。「さまざまなことを学べた。日本に帰ってまた精進していきたい」と決意を新たにした菜七子。ロンドン―東京間は約9600キロ、東京から盛岡は500キロ。往路も含め、5日間で約2万キロの大移動。まさに“世界を股にかけて”悲願の重賞初Vを狙う。

 シャーガーCは白星こそ挙げられなかったが、5戦騎乗して4、5着1回ずつで計8ポイントを獲得。大会史上最年少となる22歳でのポイント獲得で存在感を示した。「女性選抜」として共に戦った英国のターナーは2年連続で個人成績1位の「シルバーサドル賞」を獲得。尊敬する英国の第一人者の活躍が、菜七子にとって大きな刺激と財産になったのは間違いない。

 キッキングについて「力があることは分かっている。しっかり勝ちにいく競馬をしたい」と力強く宣言した菜七子。オーナーのDr.コパ氏は、勝てば米BCスプリントへの挑戦も掲げている。韓国遠征のプランもあったが、悪化する日韓関係の余波を受け、今年は日本馬の招待取りやめが明らかになった。海外挑戦の選択肢は米国一本に絞られた。まずは重賞V。そして再び世界へ。今の菜七子なら重賞舞台も単なるステップにすぎない。

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2019年8月12日のニュース