ディープの3冠確信…六分の出来で重賞初制覇

[ 2019年7月31日 08:30 ]

ディープインパクト死す

06年の天皇賞・春、飛ぶように走ったディープインパクト
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 【記者フリートーク】とても人間くさい?馬だった。市川明彦厩務員に「お坊ちゃま」と話し掛けられれば、うれしそうな表情を見せた。馬房の掃除中は邪魔にならないように体を隅に寄せた。落ち着きがあって知的だった。

 今だから書ける話がある。新馬、若駒Sを連勝して臨んだ弥生賞。初の長距離輸送、重賞とあってメンバーレベルは一気に上がる。だが市川厩務員は六分の出来で送り出した。ある意味、常識外れだ。陣営にはそれでも勝てる自信があった。結果は外からひとまくり。最後はインからアドマイヤジャパンに迫られたがディープにはまだ余裕があった。この重賞初制覇で陣営は無敗3冠を確信した。

 ディープの番記者は、どの社も最後までほぼ変わらなかった。「チーム・ディープの一員だね」。市川厩務員にそう言ってもらい、番記者全員が歓喜した。ラストラン、有馬記念を快勝した翌日の中山競馬場。いよいよ北海道へと旅立つ直前、池江泰郎師(当時)は「ありがとう。みんな一緒に戦ってくれたよ」と一人ずつ丁寧に固く握手してくれた。涙が出そうだった。あの時の師の手の感触を一生忘れることはないだろう。(中央競馬担当デスク・鈴木 正)

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