【フェアリーS】カトリーヌ加速 栗田徹師重賞初Vだ

[ 2019年1月10日 05:30 ]

Wコースで軽快な動きを見せたホウオウカトリーヌ(右)=撮影・西川 祐介
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 「第35回フェアリーS」(12日、中山)の追い切りが9日行われ、重賞初制覇を狙う栗田徹師(40)管理のホウオウカトリーヌが余裕の動きを披露した。

 軽快な脚さばきが目を引いた。ホウオウカトリーヌの最終追いはWコースでの併せ馬。終始馬なりで余力を残しながら、直線でグイッと加速。先行したファムファタルの外から5F69秒0〜1F13秒8で併入に持ち込んだ。「動きは良かった。コーナーで少し馬場に脚を取られたが、直線に向いたらしっかり伸びてくれた」。栗田徹師は納得の表情で引き揚げてくる愛馬を迎えた。

 前走・黒松賞で2勝目を挙げたが、トレーナーはその前走を「正直(完調に)もう少しという状態でしのいでくれた」と振り返る。既にデビュー6戦目だが「硬さも取れて前走より調子が上がっている」と、さらなる上積みも感じ取っている。フェアリーSで出走確定の2勝馬はウィンターリリーと2頭だけ。経験値の低いメンバーの中で豊富なキャリアと【2201】の安定感が何より強みだ。

 これまでの5戦は全て7F以下。マイルは初挑戦となる。師は「距離はやってみないと…」と前置きした上で「千二でもガツガツいくタイプではない。気が強い性格だが、今はそれがいい方に出ている。レースセンスがいいし、折り合いもつくのでこなしてくれるはず」と期待を寄せる。

 栗田徹厩舎の現3歳世代は手駒が豊富。先週のジュニアCを勝ったヴァッシュモンなど、既に4頭が2勝をマークしている。一方で昨秋のアルテミスSのグレイシア(11着)、先週のシンザン記念のアントリューズ(8着)と、重賞で1番人気に支持されながら敗戦。苦い経験も糧に、11年の厩舎開業以来、待望の重賞初Vを狙う。「センスの良さで先が楽しみになるレースを」と意気込む師。新春らしく、鳳凰(ほうおう)のような華麗な走りで、桜戦線に名乗りを上げるか。

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2019年1月10日のニュース