【天皇賞・秋】グレーザー“雷神仕様”微調整でモレイラ好みに

[ 2018年10月25日 05:30 ]

<天皇賞・秋>坂路コース、馬ナリでサッと追い切られたサングレーザー
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 メンバーがそろった夏の札幌記念を制し、一躍、中距離路線の注目株となったサングレーザー。浅見厩舎らしく日曜に実質の追い切り(坂路51秒6)を消化しており、最終追いは坂路単走で58秒4。微調整程度で最終確認を終えた。

 浅見助手は大一番へ、十分すぎるほどの手応えを感じている。「札幌記念は福永騎手が完璧に乗ってくれた。直線で外に持ち出していたら勝っていない」。直線、他馬が仕掛ける中、動かず我慢。ワンテンポ待てたことでマカヒキとの首の上げ下げを制した。

 鞍上の一工夫で勝ち負けに持ち込める。これは馬のセンスでもある。今回の鞍上・モレイラは、そういう馬がぴたりとハマるタイプだ。香港時代から騎乗馬の研究、事前準備に関しては他の騎手を圧倒していたモレイラ。サングレーザーは研究すればするほど、インスピレーションが湧く馬のはずだ。

 そのモレイラが25日、栗東を訪れ、サングレーザーのキャンターに騎乗するという。浅見助手はその経緯をこう説明した。「(モレイラは)マジックマンなんでしょ。向こうが“乗りたい”と言うので、“じゃあ、どうぞ”となっただけ」。すでに雷神の感性にヒットするものをサングレーザーの走りの中に見つけたのかもしれない。それを確認するためなのか。興味は尽きない。

 浅見厩舎は天皇賞・春をレインボーラインで制しており、異なる馬での春秋天皇賞制覇も懸かる。モレイラに大望を託す。

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2018年10月25日のニュース