【中山金杯】クラリティスカイ6F79秒8!復活へ猛時計マーク

[ 2017年1月3日 05:30 ]

Wコースで追い切ったクラリティスカイ
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 今年も中央競馬は5日の東西金杯で幕を開ける。17年のトレセン馬場開きとなった2日、美浦では「第66回中山金杯」に出走する一昨年のNHKマイルCを制したクラリティスカイがWコースで意欲的な追い切りを消化。単走ながら直線でビッシリ追われ、猛時計をマークした。

 G1ホースが復活へ、攻めの仕上げを施された。クラリティスカイはAコース(ダート)を周回した後にWコース単走。直線に入って鞍上が右ムチを連打するとパワフルなフットワークを繰り出し、6F79秒8の猛時計(ラスト1F13秒6)。見守った斎藤誠師は納得の表情で切り出した。

 「Wコースの前にAコースにも入れて、しっかり距離を乗るようなメニュー。中間もあまり緩めず、バリバリ乗っていますよ。脚元も問題ないし、それだけ調子がいいということ」

 一昨年、NHKマイルCを制したG1馬だが、その後は勝ち星から遠ざかっている。昨年、プロキオンS(13着)後に関西の友道厩舎から関東の斎藤誠厩舎に転厩。環境を変えて再起を図った。

 秋初戦の京成杯AHでハンデ57・5キロを背負いながら4着同着と復調の兆しを見せると、続くアイルランドTで3着、前走・ディセンバーSでも0秒3差5着と大きく崩れなかった。少しずつではあるが、トンネルの出口は見えつつある。師は「前走はスタートでつまずいてしまったが、本当は前に行く競馬を試したかった。今回は行ければ行きたい」と示唆。ドゥラメンテ(1着)、キタサンブラック(3着)らを相手に5着と健闘した皐月賞以来となる逃げで、勝負勘を取り戻す構えだ。

 トップハンデ57・5キロと見込まれたが「仕方のないこと。今回はしっかり仕上げたので、改めて期待したい」とトレーナーは力を込める。G1馬のプライドを懸けて、不退転の決意で17年初戦に挑む。

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2017年1月3日のニュース