【香港ヴァーズ】最強の国際派競走馬!愛・ハイランドリール

[ 2016年12月9日 05:30 ]

 【世界のライバル】香港ヴァーズで最有力と目される昨年の覇者ハイランドリール。これだけ旅慣れた4歳馬はなかなかいない。キャリア19戦のうち母国アイルランドでの出走は5回だけ。欧州の英国、フランスはもちろん米国、豪州、香港、ドバイと計7カ国で出走。その移動距離は12万キロ以上、もう地球を3周した計算になる。

 今年は3月からほぼ月1走のタフネスぶりで、ドバイ→香港→英国3戦→アイルランド→フランス→米国と来て香港入り。各国を転戦する中で、日本馬との対戦も3度ある。4歳初戦は日本馬3頭が出走したドバイシーマC。ここでは前評判通りの一騎打ちを演じたポストポンド(1着)、ドゥラメンテ(2着)に離され、3着ラストインパクトからも3/4馬身差の4着。続くクイーンエリザベス2世Cも8着でラブリーデイ(4着)、ヌーヴォレコルト(6着)に後れを取ったが、夏以降に凄みを増した。キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを勝ち、凱旋門賞では僚馬ファウンドの2着。続くBCターフを鮮やかに逃げ切り、ファウンド(3着)への雪辱を果たした。

 そして迎えるのが連覇の懸かる香港ヴァーズだ。2400メートルは最も得意としている距離で、もちろん輸送後の調整も心配ない。オブライエン師は「どの馬もこんなスケジュールをこなせるわけではない。彼は完璧なインターナショナルホースだ」と愛馬への信頼を口にする。鞍上はムーア。日本のファンでもちょっと逆らえそうにない。

 ◆ハイランドリール 父ガリレオ 母アヴェガ(母の父デインヒル)アイルランド・オブライエン厩舎所属。通算19戦7勝。3歳夏に米セクレタリアトSでG1初制覇。昨年香港ヴァーズ、今年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS、BCターフとG1・4勝。

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2016年12月9日のニュース