【セントライト記念】マジェスティ必勝の秋 爪も完治で充実一途

[ 2016年9月13日 05:30 ]

菊花賞へ、ここは負けられないディーマジェスティ

 今週は東西で牡牝3冠最終戦のトライアルが行われる。中山では3着までに菊花賞の優先出走権が与えられる「第70回セントライト記念」がゲートイン。夏場の充電を終えた皐月賞馬ディーマジェスティが登場する。2冠奪取へ、始動戦から上々の仕上がりで実力を見せつける構えだ。

 春のクラシック戦線で強烈なインパクトを残した関東の大物ディーマジェスティが、充電を終えてターフに戻ってくる。「体重は変わらないが、母系が出てきたのか馬体はふっくら。リラックスしているし、調教で首をうまく使って走れているのがいい」。管理する二ノ宮師は、ひと夏を越して完成度が高まった愛馬を頼もしげに見つめた。

 ダービー3着後は函館競馬場を経由して北海道日高町のファンタストクラブ木村牧場へ放牧。二ノ宮師が「この血統はみんな質が良くない」と語る爪の状態が思わしくなかったため、エクイロックス(蹄鉄を接着剤で爪に固定する装蹄法)を使用して慎重に調整。順調に回復し、再び函館競馬場を経由して8月26日に美浦へ帰厩後は、通常のクギでの装蹄に戻している。二ノ宮師も「今は、爪に関してはノープロブレム」と完治を宣言している。

 充実ぶりがストレートに伝わってきたのが7日の1週前追い。Wコースで2秒以上先行した僚馬ショウナンマルシェ(5歳1000万)を、内から馬なりのまま楽々と抜き去り1馬身先着(時計は6F80秒2)。感触を確かめた主戦・蛯名も「言うことなし。休み明けとしては仕上がり過ぎているくらい。春は順調さを欠いたし、気持ちの面で煮詰まる感じがあってゲートも怪しくなっていた。今回の動きは素晴らしい。楽しみだね」と絶賛した。

 惜しくも2冠を逃したダービーは、中間の熱発などで万全とは言えない状態。それだけに、レース後の蛯名は「秋が勝負になる」と力を込めた。ダービー馬マカヒキは凱旋門賞遠征で不在も、先着されたサトノダイヤモンド(2着)が出走を予定している菊花賞は絶対に譲れないタイトル。まずは2冠奪取、そして、いずれ訪れるダービー馬との再戦へ。休み明けでも、G2のここで恥ずかしい競馬はできない。

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2016年9月13日のニュース