【クイーンS】チェッキーノ 超大物新馬に1馬身遅れも意に介さず

[ 2016年7月29日 05:30 ]

札幌芝コースでフランケル産駒の新馬ソウルスターリング(右)と併せ馬で追い切ったチェッキーノ

 札幌の「クイーンS」組では3歳馬チェッキーノが芝コースで追い切られ上々の気配。ひと息入ったオークス2着馬が、秋のG1戦線へ向け早くも始動する。

 3歳馬チェッキーノは柴山が騎乗(レースは戸崎)して、札幌芝コースで評判の新馬・ソウルスターリングと併せ馬。2馬身先行からスタートして4コーナーで内へ。鞍上が手綱を促し強めに追われたが、馬なりのままかわされて1馬身遅れでフィニッシュ。時計は6F83秒4~11秒9。

 見守った藤沢和師は「1週前に続き芝コースで追い切って、いい動きでしたよ」と満面の笑み。新馬相手に遅れ、見栄えは決して良くはなかったが「相手は若い馬。一生懸命に走るよね」と意に介していない様子。2週連続できっちり併せ馬を消化しており「札幌に入ってきてから状態はいい。オークスを使った馬にはとても見えないね」と順調さをアピールした。

 秋の最大目標を秋華賞(10月16日、京都)に見据えての始動。春は阪神で行われる桜花賞をスキップしたため、一度も関西圏への輸送を経験しなかった。「紫苑S(9月10日、中山)の選択肢もあったが、ここからならゆったりしたローテーションが組める」と北海道参戦の意図を説明した。

 師が管理した全兄コディーノは12年札幌2歳Sを快勝。「女馬で体形が違うが、洋芝は合うと思いますよ」と馬場適性も見込んでの参戦。3歳馬は過去10年で【3・2・1・16】と好成績を挙げている。「斤量も軽い(52キロ)ので、古馬相手でも頑張ってくれるのではないでしょうか」と指揮官の表情はどこまでも明るい。飛躍の秋への第一歩を、北から踏み出す。

続きを表示

2016年7月29日のニュース