船橋10Rで菜七子が落馬 額にキズも大事至らずド根性で騎乗続行!

[ 2016年4月14日 05:30 ]

11Rで8着でゴールした藤田

 注目のJRA新人女性騎手・藤田菜七子(18)が13日、地方5場目となる船橋競馬場に初参戦。ハナリュウセイ(セン5=根本)に騎乗した10Rでスタート直後に落馬、競走中止となるアクシデントに見舞われたが大事には至らなかった。

 レースでの初めての落馬。スタンドからは大きな悲鳴が上がった。前のめりになりながら地面に打ち付けられたが、自力で立ち上がると歩いて救護の車に乗り込んだ。直後は手首をかばうしぐさを見せ、続く11Rの重賞「マリーンC」の乗り代わりも心配されたが、根性で連続騎乗を果たした。額には痛々しい擦過傷。「ケガは大丈夫です」とけなげに話すと、「スタート直後に馬がつまずいてしまって、対処する時間もなかった」と申し訳なさそうな表情を浮かべた。

 この日最大の注目は、マリーンCに出走する白毛にブチ柄で人気のブチコ(牝4=音無)との“人馬アイドル競演”。しかし、ブチコが発走直前にゲート内で負傷して競走除外。レースでの直接対決は夢と散った。「ブチコはライトが当たってキレイだなと思っていたのですが…」と無念さをにじませた。この日船橋には両アイドル見たさに6384人(前日は2395人)のファンが詰めかけ、500人が開門待ちの列をつくった。警備員も「普段の30倍くらいの人」と目を丸くするほどの“フィーバー”ぶりだった。

 菜七子にとっては先週から続く大移動ウイークの真っただ中。9日は中山、10日は福島でJRA初勝利。中1日で12日に金沢に参戦して2勝を飾って船橋へ。過密日程の疲れもあったのか、この日は最高6着だった。

 今週は土、日ともに再び福島で騎乗予定。13日現在で土曜7鞍、日曜5鞍の12頭の騎乗依頼がある。土曜メイン11R・ラジオ福島賞では所属する根本厩舎のセイウンチカラ(牡6)に騎乗し初のJRAメイン制覇を狙う。

続きを表示

この記事のフォト

2016年4月14日のニュース