【皐月賞】ロードクエスト 池添太鼓判「前走よりも良くなっている」

[ 2016年4月14日 05:30 ]

池添を背に3頭併せで追い切るロードクエスト(右)

 美浦ではロードクエストが、前走・スプリングS(3着)からの巻き返しを期してWコースで猛稽古。昨年の新潟2歳S覇者の意地を見せる。

 逆襲に燃えるロードクエストが攻め抜いた。栗東から駆けつけた池添を背にWコースへ。小島茂師が乗るパリソワール(7歳1000万)、メイスンウォー(6歳1000万)を6馬身後ろから意欲的に追走。直線で内に入り、1Fで早くも2頭を抜いた。鞍上が気合をつけるとグンと加速!!5F67秒5~1F12秒6。豪快なストライドで2頭を3馬身置き去りにした。

 騎乗した池添は「G1なのでしっかり負荷をかけてほしい…との指示。きょうはやるつもりで向かった。反応が速かったし、抜け出した後も気持ちを抜かないようにビッチリやった」と切り出すと、こう続けた。

 「前走よりも確実に良くなっている」

 無傷V2で昨夏新潟2歳Sを制した時はクラシック候補と呼ばれた逸材。しかし、昨年12月ホープフルS2着に続き、始動戦スプリングS3着。これ以上は後退できない…。陣営の思いが行動に直結した形。小島茂師は「ジョッキーに乗せるのを最終追いだけにした分、馬が落ち着いている。これなら十分やっても気負いにならない」とこん身仕上げの理由を説明した。

 新潟2歳Sはやや重の湿った馬場の中、3F32秒8を駆使した切れ者。瞬発力は強力関西馬にヒケを取らない。池添は「瞬発力と反応の速さが長所。ゲートの出が速くないので、その点は考えて乗りたい」と分析した上で新たな策も模索する。「これだけの凄いメンバー。追い込み一辺倒ではきついので、できればポジションを取りたい。流れ次第で内をつくことも…。要は僕のさばき一つ」と力強く結ん だ。場合によっては中団追走&インつきの裏技も…。小島茂師も「あれだけのジョッキー。全て任せます。2連勝した時はこの馬も凄い馬…と言われた。あの立場を引き戻したい」と愛馬に託した。前2戦ほどの注目はなくても、底力は互角。関東代表として、堂々と1冠に立ち向かう。

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