【大阪杯】福永 タッチングスピーチで3週連続重賞V決める!

[ 2016年4月1日 05:30 ]

絶好調の福永

 G1馬5頭が集結した阪神メイン「第60回大阪杯」はタッチングスピーチに騎乗する福永に注目。先週の高松宮記念(ビッグアーサー)でG1勝利を飾り、前2週で重賞3勝の固め打ち。今週も目が離せない!!

 福永は先週の高松宮記念をビッグアーサーでV。難解な「超高速馬場」を冷静な位置取りで華麗にエスコートし、同馬に初タイトルをもたらした。自身にとっても13年の天皇賞・秋(ジャスタウェイ)以来となる約2年5カ月ぶりのJRAG1制覇を飾るなど目下、重賞舞台5戦連続連対中と絶好調だ。今週の大阪杯はタッチングスピーチとコンビを組み、3週連続の重賞制覇を狙っている。

 「去年(8月札幌・500万下1着)は体がカリカリだったが、今は体がしっかりとして馬が変わった。中間の稽古でも時計が出て調子は良さそう。相手は強くなるが重量差がある。どこまでやれるか楽しみ」

 1週前の坂路では4F50秒8~1F12秒5の自己ベストをマーク。力強さとしなやかさを兼備した迫力満点の内容で、身上の末脚に磨きがかかった。今年始動戦の京都記念も紅一点の参戦だったが、初の牡馬一線級を相手に2着。「好位差しもできるようになって、徐々にレースでの幅が出てきた」と成長を感じ取っている。

 鞍上にとって先週末は、屈辱を覚えた一日となった。26日深夜のドバイ国際競走でデビューからコンビを組んできたリアルスティールが、英国の名手・ムーアを背に異国の地で初のG1制覇(ドバイターフ)を決めた。「テレビ中継でレースを見た。これまで携わってきてスタッフの苦労も知っていたから、勝ったことはうれしかった。ただ、あの馬の背中にいなかったことは悔しいし、自分へのイラ立ちもあった。もっと“勝ち”を追求していかなければ」と悔しがる。

 その強い思いが結果として表れたのが先週の高松宮記念だった。「返し馬からゴールまで完璧に乗れた。ここで勝てて少しは救われたけど複雑な気持ち。日本馬は世界レベルにきている。日本の騎手もそこまでいかないと」。昨年JRAに移籍してきた外国人騎手がリーディング上位争いを演じる現状に、“生え抜き”としての意地とプライドがある。ケガから復帰して、これまで以上に危機感を持って臨む2016年。今週も大舞台で結果を追い求める。

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