父超え目標に中越初陣

[ 2016年4月1日 05:30 ]

1日川崎競馬でデビューする中越

 【地方競馬です!!】新年度スタートの1日、地方競馬新人ジョッキーのトップを切って、中越琉世(なかごし・りゅうせい、17=川崎・武井和)がデビューする。免許交付日の初騎乗は珍しい。「周りのみんなにそう言われます!」。はきはきとした口調で人懐っこい笑顔を見せた。高知出身。父の姿を見て幼い頃から騎手になると決めていた。豊光元騎手(41)は地方通算1706勝。高知リーディングも獲得した名手(07年に兵庫で再デビュー)。現在は川崎・武井栄厩舎の厩務員として活躍中だ。

 「目標は中越豊光を超えることです」と琉世。それが何よりの親孝行だと分かっている。一方で「馬に強く当たっているし、まだ馬との会話ができていない面がある」と自らの課題もしっかり認識する。所属厩舎の武井和師は「明るくて人当たりのいい子だが、その中に秘める闘志が素晴らしい。それをうまく生かして伸びていってほしい」と目を細めた。

 初騎乗は4Rシンフォニーヒルズ。前走の鞍上は、くしくも3月3日に川崎デビューを果たした“同期”藤田菜七子(JRA)。後方から直線だけで0秒3差4着まで追い上げた。父から受け継いだ「胴桃、そで黒・白二本輪」の勝負服で琉世がどんな手綱さばきを見せるのか注目したい。 (池田 裕文)

続きを表示

2016年4月1日のニュース