【ダービー卿CT】キャンベル3頭併せで抜群反応!馬なり12秒4先着

[ 2016年4月1日 05:30 ]

3頭併せで追い切るキャンベルジュニア(右)

 中山メイン「第48回ダービー卿CT」の木曜追いが3月31日、美浦トレセンで行われた。昨冬以降3戦2勝(2着1回)の豪州産馬キャンベルジュニアが3頭併せで豪快に先着。上がり馬の勢いをまざまざと見せつけた。同じ堀厩舎の1歳先輩モーリスは、昨春ダービー卿CTの重賞初Vを皮切りに年度代表馬に出世。偉大な先輩に続くか?

【ダービー卿CT】

 目下の勢いそのまま。キャンベルジュニアが絶好の動きを披露した。堀厩舎流の3頭併せで4F手前からペースアップ。前からコンチャフラメンカ(4歳500万)、キャンベル、ストロングバローズ(3歳オープン)の2馬身ずつの等間隔で進み、直線はキャンベルが真ん中へ。3頭の体が並んだのは一瞬。4F54秒8~1F12秒4(馬なり)。手綱を押さえたまま、外コンチャを3馬身置き去りにし、内ストロングにも堂々と1馬身先着。抜群の反応で伸び切った。

 2月小倉の関門橋S圧勝後はノーザンファームしがらき(滋賀)でリフレッシュし、美浦に戻った。橋本助手は「中間も至って順調。昨年の夏休みがいい休養になり、競馬内容が良くなった。ジリッぽさがなくなり、しまいにしっかり脚が使えるようになった」と成長を感じ取っている。

 重賞初挑戦となった昨年7月ラジオNIKKEI賞こそ15着に大敗したが、5カ月の休養を挟んだ昨冬以降は3戦2勝、2着1回で一気にオープン入り。特に関門橋Sは1分45秒5と破格の好時計。同開催のG3小倉大賞典の勝ち時計(1分46秒7=アルバートドック)を1秒2も上回り、既に重賞級の力が備わっている。同助手も「勝ち方が鮮やかだったし、時計も速い。文句なし」と評価する。

 堀厩舎&ダービー卿CTといえば、昨年はモーリスが重賞初V。ここをステップに安田記念→マイルCS→香港マイルと重賞4連勝を飾り、年度代表馬にまで大出世した。南半球産で遅生まれ(12年7月27日)のキャンベルにとって、伸びしろは大きい。同助手は「マイル~2000メートルはOK。血統(父エンコスタデラゴは10年スプリンターズS優勝馬ウルトラファンタジーを出す)からくる1200や1000メートルのイメージはない」と分析した上で「中山マイルは難しいコースだけど、うまく立ち回れれば。ハンデ(54キロ)は手頃。相手は強くなるが、この馬もかなり成長しているので楽しみ」と好走を確信している。偉大なモーリスの道を、キャンベルも歩もうとしている。

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2016年4月1日のニュース