【函館記念】マイネルミラノ万全仕上げ!丹内「地元で重賞勝ちたい」

[ 2015年7月16日 05:30 ]

最終追いで機敏な動きを見せたマイネルミラノ

 函館の夏を彩るサマー2000シリーズ第2戦「第51回函館記念」の最終追いが15日、函館競馬場と美浦トレセンで行われた。前哨戦の巴賞を逃げ切ったマイネルミラノは地元・函館出身の丹内祐次(29)を背に余力たっぷりに併入。函館滞在効果もあって、気配は上々だ。デビュー12年目の鞍上は、再び逃走劇で悲願の地元重賞Vに燃えている。

【函館記念】

 故郷に錦を飾りたい。マイネルミラノを誘導する丹内のアクションには熱い思いが込められていた。巴賞同様、Wコースでの最終追い。中1週を考慮して序盤はゆったり。2馬身前を行くマイネルカルド(3歳未勝利)に外から余力たっぷりに並びかけ、軽く仕掛けると、楽々と併入。1F12秒7で機敏に反応した。

 丹内は「無理しなくていいとの指示。遅くなり過ぎないように、しまいだけ気合をつけた。クセもなく、乗りやすい馬。いい状態で挑める」とキリリとした表情で切り出した。

 初騎乗となった巴賞は鮮やかだった。前半5F59秒5の絶妙逃げ。後続を引き離した4コーナーで勝負あり。鞍上は「スタート後に多少モタモタしたが、うまくハナに立てた。行ければ強い馬。ペースを落とし過ぎないように運んだ。洋芝は合うと思っていた」と会心の逃走劇を振り返った。

 未勝利脱出に7戦を要したミラノは地道に力をつけた。5歳の今年は小倉大賞典5着、中日新聞杯3着と重賞で好走。さらに、荒木助手は「函館の環境が新鮮なんでしょう。普段の調教でもハミを取って進んでくれる」と初の北海道の“滞在効果”も実感している。

 鞍上・丹内にとっても是が非でも欲しいタイトル。現役ただ一人の函館出身ジョッキー。実家は函館競馬場から徒歩数分。同競馬場の「乗馬スポーツ少年団」に入り、騎手を志したエピソードは地元ファンなら、誰もが知っている。今年3月のマーチS(マイネルクロップ)で念願のJRA初重賞を飾っての函館凱旋。20代最後の夏を迎えた丹内は「ハンデはもう1キロ重くなるかな?と思っていたので56キロで良かった。理想はハナ。コーナー4回のコース形態はこの馬には合う。地元で重賞を勝ちたい」とストレートに決意表明していた。

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