【プロキオンS】コーリンベリー 脚質の幅に指揮官手応え

[ 2015年7月9日 05:30 ]

松山が乗り坂路で好時計をマークしたコーリンベリー

 今週中京で行われるダート重賞「プロキオンS」の追い切りが8日、栗東トレセンで行われた。ただ今2連勝中と充実著しいコーリンベリーが開門直後の坂路で活気あふれる走り。最初は14秒8でゆったり入り、そこから13秒9→12秒4とギアを上げていく。ラストも鞍上が軽く仕掛けるだけで余裕たっぷりに12秒4。3週連続で追い切りに騎乗した松山の感触がいい。

 「落ち着いていて馬の雰囲気が良かったし、フットワークもいいですね。(前走から)間隔が空いていますが仕上がっています」

 先週までに2週連続でCWコースで追い切り、最終追いが坂路なのもいつものパターン。今週は予定通りの馬なり仕上げだ。柴田見師は「(前走の)かきつばた記念を使った後に疲れが出たけど、そこから問題なくきたし、ジョッキーも成長を感じてくれている」と出来の良さに胸を張った。

 昨年末のファイナルSから4戦3勝。フェブラリーSこそ10着に敗れたが、スタートで出遅れたのが敗因で悲観する内容ではなかった。勝ち鞍の中でとりわけ評価すべきなのが2走前のコーラルS。それまでは全てハナを切る競馬で勝ってきたが、好位に控えて危なげなく突き抜けた。脚質に幅が出たのは大きく、指揮官もこの4歳牝馬の充実度に手応えを得ている。

 「(2走前は)外枠だったし、レース前からジョッキーに下げて競馬してくれ、と言っていた。精神的に成長している。ゲートも練習しているし、今は枠順次第で控えても大丈夫」

 昨年は強豪古馬の厚き壁に屈し4番人気9着。松山も昨年とは違うとばかりに、意気込みを口にした。

 「去年と違って最近はスタートも安定している。スタートに注意して、この馬らしい競馬ができたらチャンスはあると思う」

 1年の成長をここで見せつけるか。昨年の1、2着馬をはじめ、並み居る実力馬をここでまとめて負かせば、ダート女王への道は一気に開ける。

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2015年7月9日のニュース