【京王閣ガールズケイリンC】優香 太腿ピチピチ進化「殻破る」

[ 2015年3月21日 05:30 ]

笑顔でガッツポーズをとる小林優香

 ガールズケイリンの超新星・小林優香が殻を破ろうとしている。京王閣9Rで女子のトップ選手7人が一発勝負で覇を競う「ガールズケイリンコレクション・京王閣ステージ」(優勝賞金213万円)が行われる。同じ一発勝負で行われた昨年のガールズグランプリで3着に敗れた小林。悩んだ末、勝ちたい気持ちを抑え込み、自分の走りに集中することを誓った。抜群のスピードと持久力でライバルたちを封じ込める。

 ガールズの第一人者、小林優香が決意を込めて語った。「相手は関係ない。とにかく自分の走りだけに集中する。もう一段階パワーアップした小林優香をファンに見せたい。この大会で今までの殻を破りたい」

 61戦58勝。誰もが認める第一人者だが、昨年末から心は晴れなかった。断然人気に推された昨年のガールズグランプリ。道中で全く動けず、まさかの3着に沈んだ。梶田舞のガッツポーズをうなだれて見送り、検車場で泣いた。生涯わずか3敗の小林だが、この敗戦はこたえた。悩んだ。競輪学校(静岡県伊豆市)を訪ね、滝澤正光校長のアドバイスを仰いだ。そして今後のスタイルを決めた。「勝ちたい気持ちで競走が小さくなっていた。今、振り返っても悔しさばかり募る。勝ちたい気持ちを抑え、力を出し切ることに専念する」

 考えを決めたら集中できるのが小林の良さだ。グランプリの後はゆっくり休む予定だったが、気がついたらバンクでモガいていた。今年に入ってから5場所連続優勝。だが、到底満足していない。「モヤモヤは晴れてない」。大舞台で味わった悔しさは大舞台で晴らすしかないのだ。

 今年は昨年以上の高い意識を持って臨む。「大きいレースを全て勝つ」。その第1弾がここだ。京王閣では9戦無敗。「直線が長くて、軽い。自分に有利なバンク」

 デビュー当時、65センチだった左右の太腿は男子選手相手の厳しいトレーニングを経て、さらに進化した。「あのグランプリの敗戦があったから、今の私がいる」。何年かたって、そう振り返りたい。小林は前へと進み続ける。

 ▼ガールズケイリンコレクション 年に3回(3、6、9月)、ガールズケイリンで優秀な成績を収めた7人を選出し、ガールズグランプリと同様に一発勝負で優勝者を決める。開催する競輪場は持ち回り。3月開催は前年7~12月の平均競走得点上位者(最低出走24回)。6月開催は前年10月~当年3月までの3連対率上位者(最低出走24回)。9月開催は男子のオールスター競輪と同じ場での開催となるため、ファン投票によって選出。13年はファン投票の上位7人をそのまま選出したが、14年は予選投票を行い上位14人の中から決選投票で7人を選んだ。今年は京王閣の後、6月21日に岸和田、9月20日に松戸で開催する。

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