ジェンティル種付け、お相手はキンカメ 吉田氏「最大の理由は距離」

[ 2015年1月27日 05:30 ]

ジェンティルドンナの(左から)戸崎圭太騎手、石坂正調教師、吉田俊介サンデーレーシング代表が笑顔で乾杯

 14年度JRA賞授賞式が26日、都内のホテルで行われ、年度代表馬に輝いたジェンティルドンナをはじめ各賞受賞馬の関係者ら530人が出席した。生産者のノーザンファーム吉田勝己代表は、有馬記念で有終Vを飾ったジェンティルの今年の種付け相手が、キングカメハメハとなることを発表した。

 吉田代表は有馬記念のレース後に「初年度はキングカメハメハかハービンジャー」と話していたが、「最大の理由は距離。ハービンジャーだと(適性が)長い馬同士になるし、キンカメは実績もあるから」と理由を説明。くしくもG1・6勝牝馬のブエナビスタがこの日、キングカメハメハの牝馬を出産。同代表は「できれば牝馬で血を残したい」と希望した。

 ジェンティルは大きな故障がなかった現役時同様、牧場に戻った後も元気に過ごしているという。石坂師は「あれだけ走って血統的背景もある。ジェンティルは別格の馬だから、どの馬をつけても能力を発揮してくれると思う」と愛馬への信頼を寄せた上で、「普段は言わないけれど、ジェンティルの子供だけは見せてくださいとお願いします」と産駒誕生を楽しみにしていた。

 04年NHKマイルCとダービーを圧巻の走りで制し、種牡馬としても揺るぎない地位を築いているキングカメハメハと、年度代表馬に2度選ばれた歴史的名牝ジェンティルドンナ。9冠ベビーの誕生が今から待ち遠しい。

続きを表示

この記事のフォト

2015年1月27日のニュース