【平和島・GPシリーズ】平本が初SG 結婚記念日“前祝い”

[ 2014年12月24日 05:30 ]

グランプリシリーズを制し笑顔の平本

 2年間たまりにたまった悔しさを一気に晴らした。GPシリーズ優勝戦。本番で5カドを選択した平本はコンマ10のトップSを決めて内4艇をひとまくり。3度目のSG優出で待望の初Vを飾った。「スタートは全速。カドになった時点で気持ちが入った。これまでの僕なら放っていたと思うが、今までなかった勇気を出せた」。大一番で自らの殻を1つ破ってみせた。

 96期からは12年GPシリーズの篠崎元志、13年オールスターの新田雄史と、すでに2人のSGウイナーが誕生。平本は取り残された状態だった。「先を越されて悔しい思いしかなかった」。それが同期から遅れること2年、ついにSGタイトルを獲得。「追いつけて良かった。気持ちいいレースができた」と笑顔がはじけた。

 しかし、この勝利から新たな戦いがスタートする。「賞金上位12人がいないシリーズは格が1つ下。他の8つのSGで結果を出したい。池田浩二さんみたいなレーサーになりたい」。狙うは96期最速のSG2V、そしてトップ12を破っての優勝だ。24日は妻でボートレーサーの平本さやか(26)との4回目の結婚記念日。最高の贈り物を手にレース場を後にした平本が、来年はさらに成長した姿を見せてくれるはずだ。

 ◆平本 真之(ひらもと・まさゆき)1984年(昭59)5月5日生まれ。愛知支部所属の30歳。05年5月蒲郡でデビュー。08年4月とこなめ一般戦で初V。通算70優出で今回が14度目の優勝。12年芦屋59周年でG1初V(通算1V)。同期に篠崎元志、新田雄史らがいる96期。

 ≪シリーズ優勝戦VTR≫スタート展示同様に浜野谷が内へ意欲。1263・45で進入開始。カド平本が全速でコンマ10のトップスタート。イン瓜生は抵抗できず、一気に内4艇をねじ伏せた。2着争いは最内を伸び、2Mを2番手で回った平田を瓜生が差した。

 ◆シリーズ勢次走 優勝した平本真之の次走は30日からの蒲郡一般戦。池田浩二、岩瀬裕亮らが出場。瓜生正義、平田忠則は31日からの芦屋一般戦へ。石川真二、西山貴浩らが待ち受ける。桐生順平は26日からの多摩川一般戦。西村勝、魚谷智之らがスタンバイ。篠崎元志は1月3日からの福岡一般戦。吉田弘文、前田将太らが出場。浜野谷憲吾は1月3日からの平和島一般戦。山田竜一らとVを争う。

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2014年12月24日のニュース