【有馬記念】父ハーツに続く金星へ 強気のワンアンド陣営

[ 2014年12月24日 05:30 ]

坂路で調整したワンアンドオンリー。陣営も手応えを感じていた

 【G1ドキュメント=23日】火曜朝、寺下がトレセン近くの記者寮を出ると信じられない光景が…。愛用の“チャリ”がない!?約5分間捜し回ったが、見つからない。諦めて徒歩で調教スタンドへ。スタンド前の自転車置き場を通りすぎると、なぜか!?見慣れたピンク色のチャリを発見。“マイチャリ”だ。ツイてるのかツイてないのかよく分からないが、自転車にまたがり坂路へ向かった。

 坂路監視塔2Fの通称“坂路小屋”に入ると、須貝師がモニターに熱い視線を注いでいた。その直後、ゴールドシップが登場。キビキビした脚さばきで、ラスト2Fは14秒3→14秒5をマーク。指揮官は「ええな~迫力あるわ。気分良さそうに走っていた」と言い残し、坂路小屋を後にした。

 入れ替わるように、今年のダービー馬ワンアンドオンリーを送り込む橋口師が姿を見せた。「(須貝)ナオスケに聞いた方がいいんじゃないか」と、ライバル厩舎をけん制。もちろん、出走させるのは手応えがあるからこそ。「ジャパンC(7着)を見ても、力差はないと思う」と明かした。

 父ハーツクライも3歳時に参戦したが9着。その翌年、断然人気のディープインパクトを負かす大金星を挙げた。「お父さんと比べると、(現時点で)この馬の方がしっかりしている。今回も1番人気を負かそうと思って使うんや」と力を込める。主戦の横山典は日曜中山5Rで落馬、その後の騎乗をキャンセルしたが「大丈夫と聞いている。ベテランやし、中山は俺より熟知しているから」と指揮官。その強気な口調からは、自信がにじみ出ていた。

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2014年12月24日のニュース