廃止・福山からホッカイドウへ 松井、南関初騎乗でも存在感

[ 2014年11月14日 05:30 ]

 【地方競馬です!!】13年3月に福山競馬が廃止され、ホッカイドウ競馬へと移籍して1年7カ月。新天地で花を咲かせつつある松井伸也騎手(29=北海道・斎藤)が5日、川崎・ローレル賞(ティーズアライズ)で南関に初参戦した。5着という結果に「人馬とも経験不足が出た。力負けではない。悔しい」と唇をかんだが、赤、青元禄、青袖の勝負服は南関ファンの記憶にしっかりと刻まれた。

 出身地でもある福山を離れての再スタート。他厩舎の手伝いなど地道な努力を重ね、騎乗数を増やした。今年7月の栄冠賞で待望の重賞初勝利。最近では1日10レース以上に騎乗することも多く、存在感を増している。JRA遠征の機会にも恵まれ、昨年初参戦。福山時代にはなかった経験に「JRAでの初勝利も目標の一つ」と目を輝かせた。「北海道は馬乗りにとって良い環境。いい2歳に多く乗せてもらっていることが大きな経験になっている」。競馬場廃止の苦労はあったが移籍で得たものも大きい。

 13日で14年ホッカイドウ競馬の開催は終了。来年は活躍の場を全国へと広げたい。北の大地で松井は成長を続けていく。 (秋田 麻由子)

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2014年11月14日のニュース