【天皇賞・秋】ヒットザターゲット 今年は余力十分、陣営手応え

[ 2014年10月31日 05:30 ]

厩舎周りを運動するヒットザターゲット

 【G1ドキュメント=30日】ヒットザターゲットは重賞3勝の実績があるものの、天皇賞では伏兵の立場だ。坂田は前走の京都大賞典(4着)で◎を打ち、今回も気になっていた。調教終了の時間帯を見計らって加藤敬厩舎へ。担当の清生助手に聞きたいことがあった。

 奮闘した昨年の京都大賞典(11番人気1着)と今年の宝塚記念(12番人気4着)はいずれも放牧明け。厩舎に置いて“戦闘モード”のままでいるよりは、リフレッシュ放牧を挟んだときの方が能力を発揮できる。そのイメージがあるため、中2週で在厩しての調整がどう出るか。清生助手は「確かにそういう面はあります」とうなずきつつも「今回はまだ秋2走目。3~4回詰めて使うと気持ちが切れるんですが、今は走ることに集中できている。いい意味でピリッとしています」とこちらの不安を払しょくした。

 昨年と同じように京都大賞典からの臨戦だが、最大の違いはレース後のダメージと調整過程だ。「今年は直線だけの競馬。去年と違ってダメージが全然なかったし、今週はジョッキーが乗ってビシッと追い切りができました。体調がいいし力をつけています」と手応え十分。昨年のこのレースは7着に終わったが「今年はそれ以上の結果を出したいし、一発を狙っています」と力を込めた。精神的にタフになり、心身ともに完成の域に達しつつある。“大物食い”で高配をもたらしても何ら不思議ではないと坂田は感じた。

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2014年10月31日のニュース