種付け奮闘フリオーソとの再会

[ 2014年10月31日 05:30 ]

今年は131頭に種付けをしたフリオーソ

 【地方競馬です!!】「品があり、本当に格好いい馬です」。牧場見学者に栗毛の馬を紹介したダーレー・ジャパンの石沢さん。その栗毛の馬フリオーソ(牡10)は「その通り!僕はいい馬です」と主張するかのように引き締まった表情を見せていた。今やJRAでリーディングを走る戸崎騎手が、この馬に「勝ち方を教えてもらった」と話していた。頭のいい馬だったことを思い出した。

 9月19日、北海道日高町のダーレー・ジャパン・スタリオンコンプレックスで、12年末の引退以来、久しぶりにフリオーソに合った。まだ十分走れそうな雰囲気だが、貫禄を増した腹周りが種牡馬として新たな馬生を送っていることを示していた。種付け頭数は13年136頭、14年は同スタリオンけい養種牡馬8頭中でトップの131頭。地方・船橋出身ながら、G1・6勝、地方競馬史上最高の賞金8億4544万6000円を稼ぎ出した遺伝子に期待が寄せられている。

 29日に船橋で行われた平和賞(2歳S3)は、船橋・矢野厩舎で重賞4勝を挙げたルースリンドの初年度産駒、ストゥディウムが勝利。血は受け継がれ、再び南関の地で輝いた。ブラッドスポーツである競馬が見せる夢。フリオーソの子がデビューする16年が待ち遠しい。 (秋田 麻由子)

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2014年10月31日のニュース