【天皇賞・秋】ダークシャドウ 衰えなし軽快1F13秒1

[ 2014年10月31日 05:30 ]

木曜追いで、軽快な動きを見せたダークシャドウ

 天皇賞でただ1頭、木曜追いのダークシャドウは、ポリトラックで単走。4F54秒7~1F13秒1で軽快に流した。橋本助手は「中2週だし、前走後に多少疲れも出たので、サラッと息を整える程度に。状態自体は平行線」と静かに切り出した。

 4番人気に推された秋初戦の毎日王冠(12着)は意外な大敗を喫した。しかし、考え得る敗因を陣営は明確に2つ掲げた。まずは外寄り12番枠。「外枠で、外々を回らされて…。開幕週だけに厳しかった。結果的に、外枠の馬は上位に来なかったので」と同助手。指摘通り、勝ったエアソミュール(2番枠)はもちろん、2~5着も6、8、1、9番枠と内枠が上位独占。2桁馬番は1番人気ワールドエース(13着=15番枠)を含めて総崩れ。さらに「直線でモタれたのも、伸び損ねた原因だと思う」と説明した。

 7歳秋を迎えたが、決して衰えはない。3走前のエプソムC(3着)は別定59キロの酷量を背負い、勝ったディサイファと0秒2差。函館記念(2着)もトップハンデ58キロを乗り越え、底力で伸びた。3年前の天皇賞・秋では、驚がくのレコードVのトーセンジョーダン(1分56秒1)に半馬身差まで食い下がった“銀メダル”は記憶に新しい。

 東京芝はここまで【5・1・1・5】と得意舞台。コンビ継続のベリーを背に剛脚がうなるようなら、一変も夢物語ではない。同助手は「グンと急上昇したという感じはないけど、条件的には一番合う舞台。何とか巻き返してほしい」と悲願のG1初タイトルを祈っている。

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2014年10月31日のニュース