【毎日王冠】高木厩舎先輩スノーに続け!マーレライ、連勝オーライ

[ 2014年10月9日 05:30 ]

Wコースでマイネルフロスト(奥)と併せて追い切ったウインマーレライ

 今週の中央競馬は11、12、13の3日間開催。秋の東京開幕を飾る「第65回毎日王冠」の最終追いが8日、美浦、栗東で行われた。美浦では7月ラジオNIKKEI賞で重賞初Vを飾った3歳馬ウインマーレライが、併せ馬でパワフルな動きを披露した。距離適性を考慮し菊花賞を断念。天皇賞・秋(11月2日、東京)を見据え古馬陣に殴り込みだ。同じ高木厩舎の先輩スノードラゴンが5日のG1スプリンターズSを制したばかりで勢いも最高潮。スノーに続け!!と、熱視線が集まっている。

【毎日王冠】

 好調厩舎の勢いがウインマーレライに乗り移ったような迫力だった。同期&重賞優勝馬マイネルフロスト(3歳オープン)との豪華併せ馬。Wコースで2馬身追走して内へ。松岡が手綱を抑えたままで楽々と併入した。5F70秒7~1F12秒3。序盤の緩ペースに制御を利かせて対応し、ラストは機敏に伸びた。静から動。メリハリの利いた理想的な最終リハーサルだ。

 松岡はストレートに好感触を口にした。「順調ですね。(放牧から)美浦に戻った後は少しハミをかむような面があるので、折り合いを意識して調整。きょうも元気は良くて、馬に力がついてきた。休み明けとしてはいい状態です」

 仲の良い同期2頭で、お互いが高め合ってきた。フロストはダービー3着に力走。マーレライは青葉賞8着でダービー出走は果たせなかったが、続く7月ラジオNIKKE1賞は念願の重賞初V。3番手から内を突くクレバーな好センスを披露した。勝ち時計1分45秒9は史上2位の好時計。鞍上は「抜け出した後は遊んでいる感じで、まだ余裕があった。時計も速かったし、開幕週の馬場も合う。(古馬より軽い)54キロなら、古馬相手でも十分やれるはず」と目を輝かせた。

 所属する高木厩舎の勢いも見逃せない。開業8年目の今年は大ブレーク。フロストが3月毎日杯で厩舎初の重賞制覇を飾るとマーレライ、5日に大将格スノードラゴンがG1スプリンターズS制覇と重賞3勝の躍進。もちろん、3歳同士の菊花賞ではなく毎日王冠を選んだのは綿密な戦略だ。高木師は「青葉賞(東京2400メートル)が完璧な競馬であの着順だった。1800~2000メートルぐらいがいい」と理由を明かした。

 1800メートルは全3勝マークのベスト距離。松岡は「G1に行くためには、さらに賞金を加算しなければ」と気合を込めた。G1とはもちろん、天皇賞・秋。新潟から秋の東京に移っても、高木厩舎&マーレライに大注目だ。

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