【毎日王冠】グランデッツァ 終始馬なりで抜群手応え12秒5

[ 2014年10月9日 05:30 ]

秋山を背に軽快に坂路を駆け上がるグランデッツァ

 東京開幕週を飾る「第65回毎日王冠」の追い切りが8日、美浦、栗東トレセンで行われた。今週は変則日程(火曜全休日)のため、追われた馬が少なかったが、栗東組のグランデッツァが秋山を背に坂路で素軽い動き。終始馬なりでも抜群の手応えで3つ目の重賞タイトルに王手をかけた。

【毎日王冠】

 グランデッツァの最終追いにまたがった秋山の手は、最後までピクリとも動かなかった。坂路で4F54秒6。馬なりのままでも、繰り出す雄大なフットワーク。スムーズに加速して、ラスト1Fは12秒5。鞍上は納得の表情で引き揚げてきた。

 「先週までに速い追い切りをかけてきたので、そんなにやるつもりはなかった。サッとやった程度だが動きは変わらずいいですね」

 9月11日に帰厩後は坂路で好時計を連発している。17日→4F51秒8、24日→52秒4、10月1日→50秒9。順調に乗り込まれており、最終追いで時計を出す必要はなかった。平田師は仕上がりに太鼓判を押す。

 「馬場がいいので時計は出るが、今回はよく動けている。いい感じだな。前走も追い切りの動きは悪くなかったが、輸送もあったし調整が難しかったからな」

 1番人気に支持された函館記念は、直線で踏ん張れず10着惨敗。栗東から函館への長距離輸送もこたえた。秋山は「道中はいい感じだったけど、反応できなかった。(2走前の)安田記念(11着)は馬場が悪かったし、目に見えない疲れがあったのかも」と分析。

 2年前の皐月賞(5着)は1番人気に支持された逸材。同期のゴールドシップを負かした実績もある。ダービー(10着)後の放牧中に左前脚屈腱炎を発症して戦線離脱したが、今春の京都で復活。3走前の都大路Sは1分43秒9の日本レコードで5馬身差V。鞍上は「あの時の走りが本来の姿だと思う。この条件は合うし、ここでも十分やれる」と力を込めた。芝1800メートル戦は【4・1・0・0】と抜群の安定感。得意の距離で、3歳春のスプリングS以来の重賞獲りを狙う。

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2014年10月9日のニュース