【いちょうS】クラリティスカイ 中1週で予定通り“省エネ調教”

[ 2014年10月9日 05:30 ]

力強い動きで坂路を駆け上がるクラリティスカイ

 2歳新設重賞「いちょうS」のクラリティスカイは坂路をキビキビと駆け上がった。中1週でも元気いっぱいの姿を披露した。

 クラリティスカイは開門から約30分後に坂路へ。馬場が荒れだした時間帯でも脚を取られることなく、力強いフットワークで駆け上がっていく。ゆったりラップを刻み、ラスト2Fからスムーズに加速。4Fが54秒5、ラスト1Fで軽く気合をつけるとスッと反応して12秒7を刻んだ。時計自体は強調するほどの数字ではなくても、中1週を考慮した予定通りの内容。調教役の安田助手が好感触。

 「良かったですよ。この中間も乗っていて重苦しさがないし、いい状態をキープしていますね」

 夏の中京でデビューして新馬戦が4着、2戦目が2着と初勝利に手が届かず。そのまま在厩して小倉に遠征する手もあったが、いったん放牧へ。ひと息入れて今季に備えてきた。

 先々週の阪神芝1800メートルで戦列に復帰すると2着トーセンビクトリーなど評判馬に交じって2馬身差で快勝。メンバー最速タイの上がり3F34秒0でズドンと突き抜けた。レース翌週は様子を見ながら状態をチェック。その上で友道師が中1週の遠征を決断した。

 「3、4コーナーでモタつくところがあるけど、いつもしまいはいい脚を使っている。前走は広い阪神で持ち味が生きたね。そんなに厳しい競馬じゃなかったし、ダメージはなかった。それに夏場は休んでいたから中1週でも問題ないよ」

 友道厩舎の2歳世代はシングウィズジョイが力のある牡馬に交じって野路菊S2着、先週はスティーグリッツが阪神芝1800メートルで新馬戦を勝ち上がった。今週の未勝利はヴィルシーナの半弟で新馬戦2着シュヴァルグランがスタンバイ。好素材がそろう、この世代の重賞初制覇へ。期待を背負って東京に乗り込む。

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2014年10月9日のニュース